高校生になって初めての授業。中学までと同じ心構えで受けてみたら、ギャップにびっくり! 「高校の授業」の受け方を高校生記者たちに聞いてみました。
教科が多く、進度は速く、範囲は広い
高校では学ぶ教科も範囲も増え、専門性も高まることから、当然授業の進度は速くなります。
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【1】教科数増加、どれも気を抜けない
私の高校では11教科もあります。一つ一つの授業を大切にしなければ、定期テストでわからない所だらけに。
世界史や日本史などは、余裕があれば授業終わりに復習しておくと良い。数学や英語は、すぐに学力が伸びないので、1年生のうちから点数を取ることを意識して。(ピーチソング=2年)
【2】範囲が広く、授業の進みが速い
高1が一番、授業スピードが速く感じます。文理選択でコースがまだ分かれてない学校が多いし、「テスト範囲が終わるのがテスト前日」なんてこともあります。
教え方が生徒に不評な先生もいるので、寝ている人や内職する人も多い。わかりやすい授業なら、先生が言ったことを小声で復唱すると頭に残ります。授業開始前と終了直後の1分間に、習ったことを確認するのもおすすめです。(みかみ=3月卒業)
自由度UP、授業で寝ても「自己責任」
授業を理解する気のない人を丁寧にフォローしてくれるような授業は少なくなっていくようです。
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【3】より高い集中力が求められる
受験を経て同じような学力の生徒が集まるので、中学に比べ、より「自分に合った授業」が展開されます。習熟度別の授業では、さらに近いレベルの生徒が集まります。「かつての得意科目は周りの得意科目でもあって、気づいたら自分は大してすごくもなかった」なんてことも。
勉強効率は上がりますが、少し気を抜いても大丈夫だった部分はなくなるので、より集中力が求められます。(Spareribs=3年)
【4】授業を聞かない生徒はほったらかし
中学の時より自由度は高い。部活で疲れて寝ている人や、電子機器をいじって授業に集中していない人もたくさん。
先生は、そんな生徒を放置して授業を進めます。注意してくれる先生もいるかもしれませんが、それは相当優しい先生。周りと差をつけるために、授業中には内職せず、起きて授業にしっかり取り組むだけでも学習定着度はかなり違うと思います。(日若飛鳥=3年)
【5】評価の基準がさまざま
中学では授業での発言など、積極的な態度がとても重要。学校にもよると思いますが、高校では授業態度はあまり評価の対象にならないと感じます(もちろん授業をきちんと受けることは大事!)。私の学校では小テストや発表、提出物、英語では暗唱テストなどが重視されます。
提出物の出し忘れ、遅れがあると、テストで良い点が取れていても、評定が低くなってしまいます。実はこれは経験談。(ワイヤレス芥子=2年)
【6】ディスカッションの機会が増加
高校のほうが主体的に活動したり、ペアワークを行ったりする授業が多い。私の学校では英語の場合だと、教科書の内容をまとめてPowerPointを作成、発表しました。
ペアワークでは時間内は「教室を静かにするな」がモットーで、分からないところや自分のやり方を確認するために積極的に話しています。(めておーら=3年)
板書のみはNG、自分に合った授業の受け方を探して
「先生の話を聞いていれば」「きちんと板書していれば」それなりにテストでも点数が取れる。それは中学までの話。知識がしっかり身になる授業の受け方を模索する必要があるようです。
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【7】予習がさらに重要に
高校に入ってから、授業の予習がさらに重要に。特に数学は、授業のペースが中学より格段に上がるので予習しない大変。
予習の目安は、教科書の例題が解ける程度で大丈夫。授業中は、復習感覚で練習問題を解けるようにするのが理想。おすすめの予習法は、YouTube に載っている「Try It」の動画を見る方法。20分程度で基礎知識が理解できるので、はじめにざっと概要をつかむのにはぴったり。(きりんりん=3年)
【8】自分に合った授業の受け方を見つけて
私は高校生になってからもノートをきれいに取ることしか意識せず、成績が伸び悩み。プリントやノートがごちゃごちゃになることを恐れず、「先生が言ったことはポイントからちょっとした雑談までとにかく書き込む」ことに。すると理解度が上がり、成績もアップ。成績を向上させる近道は「授業」。自分なりの授業の受け方を見つけなければいけません。(ユエナ=3年)
【9】授業+αの学習も必要
数学が得意な友人の勉強法です。数学の授業の日には、授業範囲に該当する数学の問題集『フォーカスゴールド』(『チャート式』でも可)の練習問題と、それに関する章末問題を解き、分からなかったところに付箋を付けます。週末には付箋がついた問題をまとめて解き直して、完璧になったら付箋を外します。「授業だけ」じゃない勉強の方法を見つけましょう。(ソワレ=3月卒業)