高校生にはあまりなじみがないであろう「ラジオ」の世界を伝えます。「堅くて古い」というイメージを持つ人が多いかもしれません。流行の逆を行く「時間をかけて楽しむ」コンテンツであるラジオ、一度ハマると抜け出せないその魅力を紹介します。(高校生記者・日若飛鳥=2年)

隙間時間に簡単に聴けるラジオの世界

たまたま眠れないときに聴いたことがきっかけで、ラジオにハマりました。初めて聴いた「オードリーのオールナイトニッポン」は、フリートークメインの番組構成に驚かされました。生放送ならではの臨機応変なテンポと、フリートークの面白さに魅了されたんです。

ラジオを聴くのに使うスマホとBluetoothイヤホン

ラジオは基本的に、音声だけで情報を伝えたり、笑いを起こしたりするコンテンツ。忙しい人でも、通学や通勤時間、何かをしながらの隙間時間などに、簡単に耳で楽しめます。

私も隙間時間で、早朝から深夜のラジオまで、タイムフリーで毎日平均3番組ほど聴いています。放送圏内の番組は「radiko」や「Podcast」と言ったスマホアプリならば、タイムフリーで視聴できることが多いです。

ふとしたときに聴き始めたラジオでも、気づけば生活の一部になり、その放送を待っている自分が居る。そして番組が心の支えになったり、目標や夢を与えてくれたりする事もあると思います。 

時間をかけて楽しむ喜びがある

ラジオは1時間以上の番組が数多くあります。短い動画やSNSなど、短時間で手軽に楽しめるものが好まれる傾向ですが、ラジオはその逆を行く「時間を掛けて楽しむ」コンテンツ。 

ですから、若者はラジオに触れる経験が少なく、ラジオの世界の入り口が狭いと感じます。その分、「ラジオの沼」に引き込まれれば「毎週継続して聴きたい」「放送日が待ち遠しい」気持ちになることは間違いないです。 

ラジオが生活の一部に(写真はイメージ)

ラジオで将来の夢が見つかった

最後に、「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」を紹介します。私の夢へのきっかけを作ってくれた番組です。

パーソナリティーは「テレビプロデューサー」。テレビの裏側はもちろん、映画や音楽、お笑いにグルメなど、幅広いコンテンツを発信しています。 

私はこの番組のイベントを、奇跡的に最前列で鑑賞しました。イベント後「ラジオを通してこれだけ多くの人を笑顔で包み込めるんだ」と感じ、テレビやラジオの裏方の仕事に就いて、たくさんの人を笑顔にする事が夢になりました。

ふとしたきっかけで聴き始めたラジオが、自分の人生を大きく変える事もあると思います。

ぜひたくさんの方に、一度ラジオを聴いてみてほしいと思っています。