ライブハウスはコロナ禍で大打撃を受け、経営難でいくつも閉店に追い込まれたニュースを目にした人もいるかもしれません。ライブハウスは私にとって感動と幸せが詰まった場所。高校生の私が考えるライブハウスの魅力を紹介します。(高校生記者・ツムギ=2年)

世代を超えて音楽楽しむ「夢のような空間」

「ライブハウスは少し怖い場所?」「1人で行くのって不安……」。そんなイメージを持っている方も多いはず。でも実際は、とても明るくて楽しい場所なんです!

お気に入りのライブハウス、渋谷「WWW」。内装などにもこだわりを感じる

私は1人で行くことが多く、他のお客さんも1人が多い印象です。制服姿やスーツ姿の人もいます。世代も服装もバラバラですが、一つの音楽を楽しみに集まり、運が良ければ大好きなアーティストと直接話せる「夢のような空間」だと思っています。

運がよければ本人と話せる

初めて小さめのライブハウスに行ったとき、憧れの大好きなアーティストの音楽をより近くで聴けて、さらに終演後に実際に話せて感激でした。「こんな機会二度とない!」と思い、あふれんばかりの感謝を伝えたかったのですが、緊張してうまく言葉が出ず、タジタジになってしまったのは悔しかったです……。

終演後は夜であたりが暗いことが多く、土地勘がない場所ではやはり不安。もしも何かあった時のために、家族にライブハウスの場所や終演予定時間をしっかり伝えています。終演後には必ず連絡します。

Zepp各会場でドリンクと一緒にもらえるドリンクホルダー

連絡が取れるようにスマホなどの充電は切らさないこと、お金を余分に持っておくことは大事です。

ドリンク片手に音楽を楽しむ

初めて訪れた際に一番困ったのは、チケット代とは別にドリンク代を支払うライブハウス特有の「ドリンク」のシステム。入場時にドリンクチケットを受け取り、バーカウンターで好きなドリンクと交換します。ドリンク代はライブハウスの収入となります。

公演前に飲み干すタイプと、ドリンク片手にライブを楽しむタイプの人がいます。

私はドリンクを開演前に必ず飲み干すタイプ。でも、お酒を片手に音楽に乗っている大人たちを見ると、すごくおしゃれで憧れます。

カップがお酒の銘柄だけど中身はソフトドリンク!

チケットの取り方は、公演によってさまざま。「取り置き」でチケットを取ることも。公演日前に、欲しい枚数や名前等を伝えてチケットを用意しておいてもらい、当日ライブハウスで代金とチケットを交換するシステムです。

開演前のBGMにも注目

入場したら、まずは自分の理想の立ち位置、席を確保するため急ぎます。ドリンクを飲みながら、会場のBGMに耳を澄まします。単独公演だと、そのアーティストが開演前のBGMを選ぶことが多いので、とっておきのプレイリストが聴けます!

音楽の楽しみ方は一人一人の自由。でもやはり、ライブハウスで聴く音楽は、何にも変えがたい感動と幸せがあると思います。みんなが安心して、安全にライブハウスで音楽を楽しめる日が戻ってきますように……!