進学する人、就職する人……それぞれが自らの夢に向かって飛び立つ日。「卒業」を彩る曲を高校生記者に紹介してもらいました。

大切な人へ送る曲

UVERworld「MONDO PIECE」

ロックのイメージが強いUVERworldですが、実は友人や大切な人に向けた歌もリリースしています。この曲は、ライブのラスト曲に選ばれることも多い、大切な人に向けた歌です。

ポップなメロディーの中に、これからの将来への希望と、卒業などで経験する別れの悲しさで複雑な気持ちが吐露されます。最後には、「言葉にするとちょっと恥ずかしいけど 本当に出会えてよかったと思っているよ」。ライブではVo.のTAKUYA∞さんも涙を見せることがある、思いのつまったシングルです。(Spareribs=2年)    

明るく卒業を迎えよう

関ジャニ∞「友よ」

私は6年間在籍した学校を卒業し、同級生は皆それぞれ違う道に進みます。私たちの学年は常に元気いっぱいで、恐れずに「嫌なことは嫌だ」と明確に主張する学年です。そんな私たちには、自分を、そしてお互いを応援するような歌が似合うと思い選びました。

「やんややんやとわめき散らしながら 思いのままに生きてやれ!」この歌詞は私が同級生に贈りたい言葉です。卒業という節目に、こんな明るい歌もいいのではないでしょうか。(はる=3年)

不安に寄り添ってくれる

Mrs.GREEN APPLE「僕のこと」

全国高校サッカー選手権大会の応援歌にもなったこの曲。「奇跡」はないけど「軌跡」はあるという歌詞が印象的です。暗い不安な心情と、それを乗り越える開き直りのような前向きさが描かれています。

みなさんの不安に寄り添い、綺麗に吹き飛ばしてくれるような曲です。「不安なことがあっても、辛いときも悲しいときも、もがいている今が素敵だ」と言い切ってくれる歌詞とメロディが、悩みや期待を抱える日々の背中を押してくれます。(パンナコッタ=2年)

背中をそっと押してくれる定番ソング

いきものがかり「YELL」

卒業式でよく歌われる曲で、中学校の卒業式で流れたことが印象に残っています。何故か3月になるとこの曲を聴きたくなります。いきものがかりの力強い曲と歌詞がとてもあっていて、しんみりするとともに、「これから頑張ろう」という気持ちになれる曲です。(まげまげ=2年)

別れを前向きに捉える

Omoinotake「By My Side」

これは高校3年生にぴったりの曲です。まずはサビの歌詞「僕らは遠い場所で離れていても」「思い合えば 傍にいられる」「確かな思い出は 時を時を越えても」「変わらずに 僕らを繋ぐ」。この歌詞を見ただけでもジーンと心に染み渡ってきませんか?

そこにomoinotakeならではの独特なリズム感やギターレスによって生み出されるグルーヴが聴く人を泣かせます。そして一番深く心を抉られるのはCメロからの大サビです。

ボーカルのLEOさんの語り掛けるような歌い方含め歌詞含め、卒業して友達と別れることを少しでも前向きに捉えることができると思います。最近メジャーデビューして波に乗っているomoinotakeをぜひみなさん聴いてみてください!(めておーら=2年)    

とにかく歌詞が刺さる

乃木坂46「サヨナラの意味」

この曲は当時乃木坂の中でも絶大な人気を誇った橋本奈々未さんの卒業曲でもあります。彼女はこの曲のプロモーション活動を以て芸能界も引退しました。この活動を以て卒業する橋本さんを惜しむ歌詞。残されたメンバーの想いのこもった歌詞。ここまでグループが成長してきた歌詞。そしてこれからを応援する歌詞。

卒業する全ての人に刺さる歌詞がたくさんあります。中でも個人的には「失いたくない 守りたかった 愛に代わるもの」というフレーズが刺さりました。「卒業」という、何かを手放すときの心情を綺麗に生々しく歌詞にしていると感じました。恐らく誰もが何かしら刺さる歌詞を見つけられると思います。(日若飛鳥=2年)

かけがえのない思い出が蘇る

YOASOBI「ハルカ」

友だちや後輩たちと過ごしたかけがえのない思い出がよみがえってくるような、あたたかい気持ちになる歌です。また、先生方からの「高校でも頑張って」というエールにも重なります。実際に卒業シーズンに聴いたときは、目の奥がじんわり熱くなりました。(桜いをり=1年)

印象に残る合唱曲

ミマス「地球星歌~笑顔のために~」

私が小学校5年生のときに、1年上の卒業生が歌っていた曲です。そのとき、私は卒業生の歌声があまりにも綺麗すぎて感動したのを覚えています。今でもずっと頭の中に残っている曲です。

合唱曲なのでパートがいくつかに分かれるのですが、それらが重なり合って一つになったときは感無量です。歌っている卒業生はもちろん、聞いている在校生や先生方、両親、会場にいる全員が同じ気持ちになること間違いなしです。(ピーチソング=1年)

優しいメロディーが問いかける

初音ミク/フナコシP「ほんとは分かってる」

卒業のときの心情が歌詞にとっても現れていて、せつなくなります。2007年の曲なのですが、「学生の心情は変わらないんだな」と思います。どういう話をしていても、私たちは別れて卒業することを「ほんとは分かっている」し、また約束をすれば会えることも「ほんとは分かっている」よね、と問いかけるように優しいメロディーです。    

すっきりした気持ちに

I WiSH「明日への扉」

I WiSHでボーカルを担当している川嶋あいさんは、明るく透き通った、素敵な声の持ち主です。この歌の歌詞が、別れを題材とした少し切ない内容なのですが、川嶋あいさんが歌うことによって、明るく送り出してくれるような、すっきりした気持ちになります。ぜひ皆さんにも卒業ソングとして、聞いていただけると嬉しいです!(ユエナ=2年)