4人組バンド「Official髭男dism」は、共感必須の恋愛ソングから背中を押す応援ソングまで、幅広い楽曲で人気を集めています。高校生記者におすすめの曲を聞きました。

心の刺さる巧みな歌詞とハイトーンボイスが魅力

「ヒゲダン」の愛称で親しまれるOfficial髭男dismは、2012年に結成し、2015年にデビューした4人組バンドです。ドラマや映画、アニメの主題歌も数多く手がけ、高校生から最も人気を集めるバンドの一つ。「ボーカル・藤原聡さんのハイトーンボイスがとても魅力的」(もちまる=1年)、「自分では言葉にできないような感情を言葉にしてくれる」(ひつじ=2年)と、特徴的な歌声や心に刺さる歌詞が支持されています。

【1】前向きなエネルギーをもらえる

ミックスナッツ

軽快なピアノとリズミカルなサウンドが印象的な一曲です。アニメ「SPY×FAMILY」の主題歌としても知られ、日常の中で前向きなエネルギーをくれます。落ち込んだ時や気分を切り替えたい時に聴くと、自然と背中を押されるような明るさを感じます。自分らしく生きる勇気をくれて、ポップでありながら温かい人間味があふれる楽曲です。(りゅうら=1年)

【2】切なく共感できる歌詞

Pretender

Official髭男dismを代表する曲で、映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」の主題歌としても知られています。歌の始まりからしっとりとしたメロディーラインと、かなわない恋を抱えながらも抑えられない気持ちとの葛藤は、切なく共感できる歌詞です。ヒゲダンならではのきれいな比喩表現と、映画を見た後に、ストーリーを思い出しながら歌詞を見ると、また違った見方ができてとても面白いです。(夢村なぎほ=2年)

【3】聞くと胸がキュッとなる

I LOVE...

ドラマ「恋は続くよどこまでも」の主題歌にもなってたラブソングです。相手を想い、胸がキュッとなるような歌詞が特長です。私たち一人一人の価値観を全て肯定してくれるような歌詞もあり、「また明日も頑張ろう」と思える楽曲です。(ちゃんぽん=1年)

【4】「自分らしさ」を考えさせられる

らしさ

アニメ映画「ひゃくえむ。」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。疾走感のある曲調と、強力なライバルや自分へのプレッシャーに押しつぶされ、何度も諦めかけた夢に、それでも立ち向かうなかで、自分「らしさ」とは何なのかを考えるきっかけにもなる曲です。誰もがきっと経験したことのある悔しさや臆病さ、それでも諦められないもがきを、自分らしさとして肯定してくれるような歌詞は、聞いていてとても励まされます。(夢村なぎほ=2年)

【5】まっすぐな思いが胸に響く

イエスタデイ

何かを犠牲にしてでも守りたい大切な人への気持ちを描いた曲です。歌詞から伝わる真っすぐで必死な思いが胸に響きます。雨上がりのような透き通った美しいサウンドや、緩急のある力強い歌い方が魅力的で、つい走りだしたい気分になります。(はも=2年)

【6】明るい未来が想像できる

115万キロのフィルム

この曲は、ラブソング、ウェディングソングですが、友情や卒業ソングと捉えることもできます。大切な人との思い出を思い返したり、これからの時間を大切にしようと思わせてくれたりする曲です。明るい未来を想像させてくれる歌詞が魅力的です。(もちまる=1年)

【7】おしゃれな雰囲気を味わえる

ノーダウト

イントロのピアノからつかまれる曲です。私は車に乗っている中でよく聴いています。全体的におしゃれな雰囲気の音楽と、ドラマ「コンフィデンスマンJP」の世界観をふんだんにちりばめた歌詞がマッチしていて、ドラマと曲との相乗効果によってより楽しめるのが魅力です。聴いていてとても楽しくなる曲です。(レガート=2年)

【8】言葉にできない葛藤を代弁してくれた

異端なスター

ボーカルの藤原さんの実体験を元に書かれた曲です。特に気に入っているのは「幸福だって意地張った 悲しくて1人泣いていた そんな夜から逃げないで」という部分です。大きな目標に挑戦し、その目標の高さに絶望してくじけそうになった時に、私の背中を押してくれる曲です。自分で言葉にできない葛藤を代弁してくれていて、心が軽くなりました。聞き終わった後に、もう少し頑張ろうと思わせてくれます。(ひつじ=2年)

【9】爽やかな気分になれる

パラボラ

カルピスウォーターのCMのために制作された曲です。「どんな未来のアスファルト踏みしめていくんだろう?」という部分が特にお気に入りです。聞き終わった後に、爽やかで晴れ晴れしい気持ちにさせてくれます。私は、まだ正体がよく分からない出来事に飛び込んでいく時の期待と不安が歌われているように感じました。いろいろな楽しみ方がある曲なので、ぜひ聞いてみてください。(ひつじ=2年)

【10】大切な人を思い浮かべる

Sharon

ドラマ「マウンテンドクター」の主題歌です。大切な人の帰りを待ちわびる様子を描いたミディアムロックナンバーで、歌い出しからゆっくり進んで行き、サビの「ただ『気をつけて』と伝え帰りを待ち侘びてた」という歌詞で大切な人に対する心配があふれだしたように聴こえる部分が好きです。身近にいる大切な人のことを考えて聴くと、胸がぎゅっと締め付けられ、泣きそうな気持ちになります。(レガート=2年)

【11】歌詞を考察したくなる

Cry Baby

TVアニメ「東京リベンジャーズ」の主題歌です。メロディーも歌詞も力強く、盛り上がりたい時に元気をもらえる楽曲です。「転調」の数が多く、作曲したボーカル・藤原聡さんの工夫を楽しめます。「肩」という言葉に表現される「仲間」の存在や、表現を変えて登場する「涙」が可視化する主人公の心情など、考察しがいのある歌詞も必見です。(にんじん=2年)

【12】ファンへの感謝をつづった曲

Stand By You

曲に合わせてクラップしたり、みんなで歌える場面のあったりする曲なので、ライブでも定番の一曲です。ファンへの感謝をつづった曲で、「どんなに凄い賞や順位より 君のそばに居られることが1番誇らしい​​」​​など、「あなた」に対して響く歌詞が特徴的です。(麦=2年)

【13】疲れた時に励まされる

50%

映画「はたらく細胞」の主題歌です。心が疲れてしまった時、励ましてくれるような曲です。歌詞にいつも100%で生きていたら疲れてしまうから、普段は50%で生きて、上限を80%にして、いざという時に100%の力を放ったら良いんだよという意味が込められています。(もちまる=1年)

【14】挑戦しようと思える

Laughter

映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。ローテンポな曲調のなかで、サビの2回の問いかけから、夢を描きながら、周りの声に左右されて1歩踏み出せない様子、それでも空を飛ぶことを諦めない鳥「Laughter」の強さや真っすぐさに勇気をもらえる曲です。壮大な人生でなくても、自分の心の中のおりを壊して、自分にとっての大きな挑戦に挑もうと思えます。(夢村なぎほ=2年)

【15】「両片思い」に思いをはせる

最後の恋煩い

私は夕日を眺めながら聴く時が多いです。聴くとなぜか落ち着いた気持ちになります。私のお気に入りポイントは歌詞です。私はずっと両片思いで、お互いに次の恋に進もうとしている、けれどやっぱり好き……という感情が入っていると考えています。曲調は大人っぽいのですが、歌詞はなんだが子供っぽさがあり、ギャップが味わえます。(えむちり=3年)