みなさんは、誰かの一言が人生に影響を与えてくれた経験はありますか? 中学1年生のとき、生徒会の選挙に落選して落ち込んでいた私を励ましてくれたのが、当時の担任の先生の一言でした。その言葉は高校生の今でもはっきりと覚えていて、つらいときにはいつも思い出しています。(高校生記者・まーりん=3年)
自分を変えたくて生徒会に立候補するも落選
私は中学校に入るまで、人前に立つことが苦手でした。そんな自分を変えたいとは思っていたのですが、突然自分の性格が変わるわけでもありません。自分を変える機会もないまま小学校を卒業することになりました。
中学1年生のときに、生徒会のメンバーを選ぶ選挙が始まり、「今しかない!」と、思い切って立候補してみました。

立候補した人は必ず、1000人以上の全校生徒の前で演説をしなければいけません。緊張しながらも自分の思いをはっきりと伝え、やり切ったと思いました。しかし、結果は落選。「何で立候補したんだろう」と後悔するくらい、落ち込んでしまいました。
「失敗を恐れずに挑戦し続けろ」担任の励ましが心に響いた
そんな中、私は担任の先生に呼び出されました。何の用だろうと思ったら、先生は落選に落ち込んでいる私を気にかけ、励まそうと次の言葉を言ってくれました。
「今回は落選してしまったが、この挑戦を通じてあなたは一回り成長できた。これからも失敗を恐れずに挑戦し続けろ」

この力強い言葉を聞いて、私は思わず涙してしまいました。
それまでの私は結果にこだわっていました。選挙に落ちてしまったということを失敗と捉え、成功することが大事だと考えていました。しかし、先生の言葉で私はわれに返りました。結果ももちろん大事ですが、そこまでの過程が一番大切なのです。勇気を出して一歩踏み出したことだけで十分なのです。
挑戦することの大切さを先生は教えてくれました。
失敗は怖くない、何度でも立ち上がれるように
それから今までの5年間、私は数多くの失敗をしてきました。けれども、失敗をすることは決して怖くありません。うまくいかなかった直後は落ち込んでしまうこともありますが、そこから気持ちを切り替えて、何度でも立ち上がります。
失敗した分、私たちは強くなることができるのです。一見きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。そのように思わせてくれた先生には、感謝しきれません。