友達に自分の手柄を持っていかれる。私は生徒会活動でそんな悔しい思いをしました。この経験を通じて、私が学校生活を送るうえで心掛けていることを紹介します。(高校生記者・なまけもの=3年)

手柄を横取り「私が徹夜して作ったのに!」

企画内容に悩む友達に案を出してみたり、仕事が大変そうで手伝ったり……。組織で活動していれば、自分の担当でなくても助け合うことはよくあると思います。

生徒会活動などの経験を通じて感じたことは?

しかし、そんなとき、助け合ったのにも関わらず「まるで自分1人でやり遂げたかのように振る舞う子」がいます。実際、「私が出した案なのに」「私が徹夜して手伝ったから間に合ったのに……」と強く感じた経験が、私には何度もあります。

例えば、文化祭の企画案を友達と話しあった時のこと。そのあとの会議で、その友達が私の案を自分一人で考えたみたいに紹介していました。

また、文化祭のクラス展示の作品を3人で担当した時のこと。私が徹夜して作っていったら、ほかの二人は何もしていないにも関わらず、まるで自分が作ったかのように振る舞われました。でも、なかなか声を大にして「私もやりました」とは言えませんでした。

悔しさバネに学んだ「助けてもらったら周りに伝える」

こんな風に、大げさですが「他人に手柄を横取りされたこと」が私は何度もあります。そのたびに悔しい思いをたくさんしてきました。そういう子は、一緒に活動する仲間としては信頼できませんでした。

それから、私は必ず「助けてもらったことはささいなことでも周りの人に伝える」ようにしています。

感謝の気持ちを伝えることが大事(写真はイメージ)

例えば、少しでも意見をもらったら、報告会議で「〇〇さんから助言をもらって」や、「〇〇さんのおかげで良い案になりました」と補足して伝えています。

そういう言い方をすると、相手は笑顔で「(役に立てて)良かった」と笑ってくれます。単に手伝ってくれたことを伝えるだけでなく、その子自身に「本当に助かったよ」という感謝の気持ちが伝わると思います。

そうすることで信頼関係が深まったり、お互いのやる気が上がったりしました。これは人間関係を築くうえでとても大切なことだと感じました。社会に出てからも気をつけていきたいと思います。