「問題演習」の効果的な取り組み方がわからない……なんてことはありませんか? 高校生記者たちはどんなふうに取り組んでいるのか、心掛けやコツを聞いてみました。

目次

1、理解度を高める工夫をする

2、効率よく取り組む

3、自分の「苦手」を発見する

1、理解度を高める工夫をする

何も考えずに問題を解くだけだと、効果も半減。解答や解説をうのみにするのではなく、ふに落ちるまで向き合ってみると、理解度がグンと高まってしっかりと自分の身になります。

本当に理解できたかを基準にする

納得がいくまで考える

数学は1人で解かず、必ず誰かと取り組むようにしています。1人だと、難しい問題に当たったときにすぐくじけてしまいます。なので、テスト週間は学校に居残りしてやることが多いです。

解答を見るのはいけないことではありません。解答を機械みたいに写すのではなく、納得いくまで解答とにらめっこしてください。

解説は、一文一文を「なぜこの文章が解説に必要なのか」考えながら読んでください。わからなかったら、先生に尋ねてみるのもいいですよ。

(めておーら=2年)

ちゃんと理解してから

理解する前に問題演習をしないことを心掛けています。例えば世界史では、人物名などが頭に入っていないと、演習に取り掛かっても解ける問題は少ないです。

ある程度覚えるべきことを覚えてから、実際に問題集を解いてみて、覚えられていない部分を覚え直すようにしています。それを何度もやることで、知識が確実に定着して、試験でもちゃんと点が取れるようになります!(まーりん=3年)

問題集は「3周する」

3周するように心がけています。とりあえず1周解いてみて、間違えた問題をもう1回解きます。そしてテスト前に解き方を忘れていそうな問題を確認します。

解き方の確認はノートなどには書かず、答えを見ながら「自分が解こうとしていた方針が合っていたか」に重点をおいています。

数学の問題集は問題数が多く難易度も高いので、1周目は30秒問題に向き合って、解き方が思いつかなかったら答えを見てもう一度解く、というやり方もおすすめです。(manami=3年)

2、効率よく取り組む

どんな問題もスラスラ解ければ苦労はありませが、つまずきはつきもの。やみくもに時間をかけるのでは問題演習へのモチベーションも下がってしまいますよね。

問題との向き合い方に工夫を

時間をかける問題を見極める

頭の中の「考える」/「考えない」スイッチの使い分けです。

例えば、現代文や英語などはじっくり考えて答えを出しますが、生物や地理などの「知らなきゃ解けない!」というような暗記問題では、分からなければすぐにパスor答えを見るようにしています。

難しい問題では考えるようにはしていますが、解法を知らないと解けそうにない問題では早々にリタイア。効率が大事だと思っています。(しむしむ=2年)

見やすいように書き込む

私が問題を解くときに心がけているのは「見やすく」です。国語であれば記述問題や選択問題で手がかりとなるような「大事だ」と思う部分に線を引き、抜き出しなどで答えになる部分は囲みます。

理系教科のグラフや表はなるべく大きくかき、さまざまな情報がひと目で分かるようにすると、ひらめきが重要になってくる問題で役に立ちます。(miru=1年)

3、自分の「苦手」を発見する

「問題が解けること」よりも前に大事なのが「解けない問題を知ること」。問題演習に取り組む意義はそこにもあります。

解けた問題と解けなかった問題を区別する

苦手な部分の洗い出し

苦手な部分を集中的に復習しています。

間違えた問題番号に印をつける。再び解いて、また間違えた問題には別の色・印をつける。このサイクルを繰り返すことで、自分の苦手な部分を洗い出して演習することができると思います。

教科ごとに演習ノートを作ると、勉強量が目に見えてわかるので、モチベが湧いておすすめです。(はるたま。=1年)

苦戦した問題を繰り返し解く

特に数学や英語の問題演習は、苦手な問題形式を何度も繰り返し解くことを心がけています。

公式や文法を覚えることができても、それを当てはめることが難しいこともあるかと思いますが、何度も解いていくと、問題の特性をつかむことができると思います。

また「なぜ間違ったのか」考えることも必要だと思います。どこが分かっていないのかを分析することで、効率良く勉強できるのではと考えます。(チュッパチャプス=3年)

わからなかった問題に印

分からない問題があれば印をつけています。

それをすることによって、自分の苦手な単元や問題の問われ方がわかります。そして、自分がどういった問題を復習すればいいのか知ることができます。(Hina=1年)