私は高校2年生ですが、去年の夏休みから貯金と給付金を使って投資を始めました。約1年投資をしてみて気づいたのは、得られるものはお金だけじゃないということ。私がどのように投資しているのか、そして高校生が投資をするメリットについてお話しします。(高校生記者・フルミヤ=2年)

コロナの給付金でスタート

私の家系は大人になったらみんな投資をしています。投資を間近で見てきたので、以前から面白そうだと思っていました。

コロナの給付金が手元に来た際、父に相談したところ、口座を開設してくれたんです。「投資は大人しかできないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、親が同意すれば未成年でも行うことができます。

投資にもいろいろありますが、私が今やっているのは株式投資です。簡単に言えば、自分が応援したい会社に自分のお金を預けて、もし会社がもうかったら、そのもうけを少しくれるというシステムです。

しかし会社というのはいつももうかるわけではありません。お金を預けたとしても、もうけを分けてくれない場合も普通にあります。投資にまつわる大きな誤解が「楽に稼げる」です。

投資する人に会社から送られる証明書。この会社からは300円をもらいました

お金は楽に稼げない

投資をしていると言うと友達に、「今どんな感じなのか見せて」とよく言われ、投資をするときに使う画面を見せます。損をしているのを見せると笑われることもあります。しかし投資に損はつきものです。

私が投資を始めてから、お金はありがたいことに増えましたが、やはり損をしているときの方が多かったです。投資というのは決して楽にお金が増えるものではないということを私は身をもって知りました。日経平均と新聞、ネットニュース、株式情報サイトの情報などをチェックして投資先を決めています。

私の場合、週1、2時間程度の時間を使って投資しています。お金は数十万円を動かしています。

ネットでよく、「〇〇で楽に稼ごう!」などの広告がありますが、絶対に疑ったほうが良いでしょう。楽に稼げる仕事があるなら、社会人の皆さんは苦労しませんしね。

世の中の出来事に詳しくなった

投資で得られるのはお金だけではありません。お金を取引することで新しい知識や経験などが豊富に得られるようになります。

投資を始めてからよく新聞を読むようになりました

私自身、投資をするためによくニュースをチェックするようになり、世の中の出来事に詳しくなりました。また、お金のありがたみも実感しました。

ニュース全体を見るため、いろいろな分野の新しい情報・知識が得られること、ニュースを見るときに新たな視点を得られること、お金を稼ぐことの難しさを知ることなど、得られたものは多くあります。

私たち学生にとって、投資は社会に触れる良い機会なのかもしれません。