「忙しくて勉強する時間がなかなか取れない」と悩んでいる人は、成績アップに効果的な勉強法をルーティンにすると取り組みやすくなるかもしれません。大人気教育YouTuberの葉一さんに、授業の受け方やノートの取り方などに関して、ルーティンにしてみるとよいことを教えてもらいました。(安永美穂)

 

授業中に復習箇所をチェック

まず学校でやってほしいルーティンは、その日に家で復習する箇所を授業中にチェックしておくこと。授業を聞きながら「ここは理解できたかあやしいな」と思ったところは、ノートや教科書に付箋を立てたり、印をつけたりしておきましょう。

「帰宅後に復習するところをこの時間のうちに決めるぞ」という意識を持って授業を受けるようにすると、それだけで集中力がアップします。

先生の話を聞くときは、「どこがテストに出るか」を予想しながら聞くようにしてみてください。先生が「ここは大事だぞ!」とポイントを強調したときは、ノートや教科書に「ここは大事!」とメモしておくと、あとで見返しやすくなります。

先生の話をただ聞くだけの受け身の姿勢では、疲れているときには眠くなってしまうかもしれません。ですが、「テストに出そうなところを探す」という能動的な授業の受け方をしていると眠気が起きにくいというメリットもあります。

自分が知りたいことが書いてあるノートを作る

中学校までは、ノート提出のときに先生に与える印象が良くなるように、「板書通りに」「きれいに」書くことを心がけていた人も多いかもしれません。ですが、高校では、あとで見返したときに「自分が知りたいことが書いてある」ノートを残すことを意識してください。

先生が板書をせずに口頭だけで説明した部分でも、「ここは重要なポイントだ」と思えばメモしたほうがいいです。逆に「ここは理解できているから書かなくても大丈夫」と思える部分は、板書をすべて書き写さなくても大丈夫です。

重要なポイントは「赤」、先生がテストに出すと言ったところや個人的なメモは「青」、そのほかは「黒」の3色で色分けすると、大切なところだけがパッと目に入ってくるノートになるはずです。

そして、授業が終わって教科書やノートなどを片づけるときには、「この1時間は何を理解する時間だったのか」を振り返ることを習慣にしてください。「今日はこの法則について理解した」「今日はこの人物とこの事件のことを詳しく勉強した」というように、「何を学んだ授業だったのか」を一言で言えれば、授業についていけているということなので心配いりません。

問題集はマークをつけ確実に解けるように

自宅で問題集を解くときは、わからなかったことを確実に理解することが大切です。

余裕で解けた問題には○、ヒントを使ったなど不安が残る問題には△、全くわからなかった問題には×をつけて、△の問題は確実に解けるようになるまでくり返し取り組むことをおすすめします。×は余裕があったら取り組みます。

通学時間や休み時間などのスキマ時間の使い方に関しては、まず「自分がどういう過ごし方をしたいか」を考えてみましょう。

人間はずっと気を張った状態でいると疲れてしまうので、「通学時間は息抜きの時間にあてたい」と思う人は無理に勉強しなくていいですよ。逆に、「家でのんびりできる時間を増やせるように、スキマ時間を有効活用したい」と思う人は、電車通学であれば暗記もののチェックなどをしてみるといいと思います。

通学途中で「この信号を通るときには今日の授業のポイントを思い出す」と決めておいて、授業の内容をただ「思い出す」だけでも復習になるので、無理のない範囲でできることに取り組んでみてください。

葉一(はいち)さん

教育YouTuber。東京学芸大学卒業後、塾講師などを経て独立。2012年にYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」の運営を開始し、小中高の主要教科の授業動画を無料で公開。チャンネル登録者数は143万人、動画累計再生回数は4億回を超える。

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