一橋大学(東京)は5月20日、2023年4月から「ソーシャル・データサイエンス学部」と大学院の「ソーシャル・データサイエンス研究科」の新設を構想していることを明らかにした。

新学部の目的は?

ソーシャル・データサイエンス学部は、日本初の名称。一橋大は「ビジネスや政策の現場において日々蓄積されるデータを用いて、ビジネスに革新を起こし、新たな社会経済課題に対する解決策を提案・実践できる先導者の育成」を目指すという。

カリキュラムは?

設置構想によると、統計学やプログラミング、AI、倫理や法律といったデータサイエンスの基礎を身に付けたうえで、現代社会の課題に対してどのような解決策を示せるかを演習やゼミ、卒業論文などで学ぶ。商・経済・法・社会の既存学部との連携によって社会科学の方法を身に付ける。

ソーシャル・データサイエンス学部のカリキュラムの構想(一橋大学の発表資料より。構想は変更される場合もある)

入学定員・入試は?

ソーシャル・データサイエンス学部の入学定員は60人とし、大学院のソーシャル・データサイエンス研究科の修士課程の入学定員は21人とする計画だ。入試の方法や科目は明らかにしていない。

既存学部の定員は?

新学部が設置された場合、既存の学部の定員は削減し、大学全体の学部入学定員は変えない計画だ。

2023年度以降の定員の計画は次の通り(カッコ内は現在の定員)。

  • 商学部 258(275)
  • 経済学部 258(275)
  • 法学部 159(170)
  • 社会学部 220(235)
  • ソーシャル・データサイエンス学部 60
  • 合計 955(955)

新学部・研究科についての情報は一橋大学の公式サイトに掲載されている。構想は、今後変更することもあるとしている。