音楽界には、常に新しいスターが登場して世の中をにぎわせています。特に最近、10代の若きアーティストたちがTikTokやInstagramをはじめとしたSNSや、YouTubeなどの動画配信サイトといった幅広いフィールドで活動しています。今回は、その中でも今国内外で大活躍している10代女性アーティストを紹介します。(協力・ユニバーサルミュージック)

Ado「うっせぇわ」で大ブレイク

「うっせぇわ」でブレイク中のAdoは、2002年生まれ東京出身の18歳の女性シンガー。同曲はMVとストリーミング配信の再生回数がそれぞれ1億回突破を達成する、大ヒットを記録しています。

攻撃的な曲調の中にも、中毒性のあるエッジの効いた歌声の魅力を感じることができるでしょう。芸能人やアーティストたちによるカバー動画も数多く制作され、さらなる盛り上がりを見せています。

史上最速で紅白初出場のNiziU

2020年に大ブレイクした10代メンバー中心の9人組と言えば、NiziU。

オーディションから注目を集め、デビューから史上最速で第71回NHK紅白歌合戦に初出場するなど、話題性も絶えない彼女たちですが、その最大の魅力は特徴あるダンスが織り込まれた楽曲。

プレデビュー曲「Make you happy」がリリースされると、曲中で見せる“縄跳びダンス”をまねする人が続出し、その人気を決定的にしました。9人の女の子たちのにぎやかでクオリティーの高いダンスと歌は、非常に魅力的です。

ビリー・アイリッシュ 2年連続でグラミー賞

海外では、2年連続でのグラミー賞を受賞した19歳のシンガー・ソングライター、ビリー・アイリッシュの勢いが止まりません。

 

巨大なクモの立体映像が出現するなど最先端技術を駆使したライブ演出をはじめ、彼女にしかつくれない独特な世界観に引き込まれるファンが、同世代を中心に急増中です。

日本でもすでに人気に火がついており、2021年2月には「ミュージックステーション」にVTR出演して「Therefore I Am」を初披露。兄・フィニアスのギターに合わせて、ソファに座りリラックスした様子で歌うビリー・アイリッシュは、すっかり大物アーティストの貫禄が漂っていました。

オリヴィア・ロドリゴ 全米・全英シングルチャートを席巻

ビリー・アイリッシュとともに海外で人気爆発中なのが、18歳の女性シンガー・ソングライター、オリヴィア・ロドリゴです。

 

小さい頃から俳優として活躍しており、2019年にはディズニープラスで配信されていた「ハイスクール・ミュージカル」では主人公を演じていました。2021年1月に発表したデビュー・シングル「drivers license」は、全米・全英シングルチャートで初登場1位を獲得。Spotifyでは史上最速で5億回の再生を突破するほどの大ヒットを記録中です。

彼女の一番の魅力は、なんといってもその歌唱力と表現力。失恋を歌った「drivers license」は、語り掛けるような歌声に胸が締め付けられます。

「'Cause you said forever now I drive alone past your street」(永遠だと言ったのに 今はあなたの家の前を一人で走り過ぎるだけ)といった、自身の実体験をもとにした切ない歌詞も共感を集めています。

4月2日に発売された2ndシングル「déjà vu」でも、新たなパートナーと過ごす元恋人への想いを感情表現豊かに歌い上げています。5月21日にはこれらのシングル2曲を含む待望のアルバム『Sour』をリリースすることも発表されており(国内盤は6月2日)、日本でも人気が爆発しそうな予感です。

共通するのは「ありのままの自分」を表現できる強さ

こうした10代女性アーティストたちの多くに共通しているのは、シンガーとしての確かな実力や、独創的でクオリティーの高い楽曲やダンスだけではありません。

「うっせぇわ」「drivers license」のように、自分の考えや感情をそれぞれの立場からハッキリと表現できる強さを兼ね備えている点こそが、彼女たちの魅力です。

それでいて、SNSなどで発信してくれる等身大の姿に親しみやすさを感じられるところが、同世代のファンから支持されている理由の1つと言えるでしょう。そんな感受性豊かな10代女性アーティストが、今後も世界的に活躍の幅を広げていくことは間違いなさそうです。