誰かと自分を比べがちな高校時代。特に体型を気にして、過度なダイエットを始めてしまい、健康を害するケースが少なくありません。今回は、過度な体重制限で心と体のバランスを崩してしまった高校生読者のテニス女子さんに体験談を話してもらいました。
全てにおいて完璧にしたかった
中学生のころの私は、完璧主義。学級委員も、勉強も、部活動も、もちろんオシャレも……。すべてにおいて輝いていなくては気が済まない、そんな性格でした。今思えば、そんな性格だったから過度なダイエットをしてしまったのかもしれません。
きっかけは彼氏ができたこと
きっかけは彼氏ができたことでした。どうにか彼氏に好きなままでいてほしくて、より魅力を感じさせたくて、ダイエットを始めました。
初めはお菓子を制限したり、より部活に励んだりと健康的なものでした。しかし、もっと痩せたい、彼氏を振り向かせたい、昨日より体重が減ってないと怖いという思いが湧いてきて、ダイエットはだんだんエスカレートしました。
主食はこんにゃく、給食も食べず
主食はご飯から豆腐、こんにゃくへと変わり、調味料は使わない。学校給食も、誰かにほとんどあげる。そんなふうになりました。
周りの友達から「最近大丈夫? 痩せすぎじゃない?」と声をかけてもらったこともありました。でも、私に痩せてるとお世辞を言っているのだと思い、腹立たしささえ感じていました。
今思えば、拒食症になっていたのかもしれません。
部活の先輩の一言でおかしいと気づき
しかし、私を救ってくれた人がいました。部活の先輩です。男の先輩で、いつもはどこかおちゃらけた感じですが、ある日廊下で会うと、「○○、最近なんかあったか? 痩せすぎじゃないか? みんな、お前のことを思って心配しとるぞ」と突然言ってきたのです。
「いつもはそんなことを言いそうにない、あの先輩が?」と驚き、自分を客観視してみることにしました。すると生活状況、考え方、見た目などおかしなところがたくさんみつかりました。太るのは怖いと思う気持ちも大きく、葛藤しました。でも、太ってもこの先輩は絶対に私を認めてくれると思って、頑張って食べ始めました。
痩せ型じゃなくても受け入れてくれる
今は、太り過ぎないことに気をつけながら好きな物は食べるというスタイルになり、ストレスが減りました。痩せ型ではないけれど、そんな自分を受け入れてくれる友達はたくさんいます。反対に、見た目が原因で受け入れてくれない友達など一人もいません。
安心してね、みなさん!(高校2年・テニス女子)