4月、新入生にとっては、いよいよ来た「高校デビュー」のときです。登校初日は誰だって緊張するもの。自己紹介・部活や委員会の選択など、ワクワクするけど不安もある「高校生活のスタート」をスムーズに切るためにできることを、高校生記者たちからアドバイスします。

目次

1.友達作りの基本

2.自己紹介、何言えばよい?

3.部活や委員会で交友関係広げよう

4.ちょっとしたコツで垢抜ける方法

5.勉強アドバイス

友達作りの基本は「明るく元気にあいさつ」

これから1年間一緒に過ごすことになるクラスメートや部活の仲間など、まずは身の回りにいる人たちにどんどんコミュニケーションをとっていこう…という意見が多数あがりました。

笑顔であいさつされて嫌な気分になる人はいない!(イラスト=高校生記者・ひなたさん)

笑顔の力は絶大だよ

高校デビューの秘訣(ひけつ)はとにかく、笑顔で誰にでもあいさつすること。とても良い印象になると思います。笑顔は誰が見ても良い気持ちになりますし、周りの友達からも話しかけられやすくなります。「あいさつはとても大事だな」と改めて思いました。

朝、クラスメートが登校したときは、元気よく明るく「おはよう!」と誰にでも言ってみてください。周りの雰囲気も良くなりますし、あいさつから会話が弾んだりすることもあります。地道にやっていくと友達の輪が広がると思います。(ちーちゃん=3年)

いろんな人と話してみよう

高校に入ってまず絶対にしてほしいのは、「笑顔で周りの席の人に話しかけること」です。暗い雰囲気で座っていると、周りの人もしゃべりかけにくいので、絶対に笑顔でいてください。

最初にしゃべれる友達をつくっておくことは、高校生活をスムーズに送る上で一番重要と言っても過言ではありません。

「やらなくていい」と思うことは、無理に友達に合わせないことです。無理して1人の友達と仲良くするより、自分と馬の合う友達を見つけられたらいいのでは。(ニア=1年)

意外な人が親友になるかも

いろんな人と話すことが高校デビューのコツだと思います。高校は小学校や中学校のときよりも広い地域から通う人が多いので、自分が知らなかったことを知るチャンスです。

第一印象では「仲良くなれなさそう」と思う人とも話してみると、意外と共通点があって仲良くなることも。実際、私も入学当初は「仲良くなれなさそうだな」と感じていた子と話してみたらとっても仲良くなれました。

なので、とにかくいろんな人と話してみてほしいです!(タムカイ=3年)

勇気を出して、話しかけてみる

とにかく自分から話しかけること、これに尽きると思います。私は2年のクラス替えの後、名簿順の席の周りが、全員去年は違うクラスだった男子でした。

休校が続いていたうえ、クラスのシステムもわからない状態だったので思い切って話しかけてみたのがきっかけで、仲良くなれました。今では、テストなどで名簿席に戻るのがうれしいくらいです。

勇気が要りますが、その後の楽しい学校生活のためにも、誰でもいいので話しかけてみてください!(りんぐ=2年)

自己紹介はありのままの「自分」を伝えよう

自分のクラスを確認して、教室に入り、席につく……そして早速始まるのが「自己紹介」です。ただ名前を言うだけじゃもったいない! 上手に「自分らしさ」を伝えて、気の合う友達と出会えるチャンスをつかんで。

自分はどんな人なのか、知ってもらうことが大事

得意なことや好きな芸能人を伝えてみて

得意なことや好きな芸能人、好きなことについて、自信を持って「大好き!」と言えるようになることは大切だと思います。

気が合う人と話せる機会が増えるだけではなくて、同じクラスの人に自分について知ってもらえるきっかけにもなります。実際に、私はテレビを見ながら「Aちゃん、この芸能人大好きだったな。明日、このテレビの話してみようかな」と考えちゃいます!(ざわ= 2年)

自分の特徴を言えるようにしておこう

まず一言! 自己紹介のときには自分の趣味や特技など、自分の特徴を何かしら言ってみましょう。学校は勉強することが第一なので、学校生活では友達が普段どんなことをしているのかがすぐには分かりません。新入生同士となるとなおさらです。

「飛行機が好き!」「あのアーティストが好き!」なんでもOKです。そしたらあなたに関心を持った誰かが話しかけてくるでしょう。「ねえねえ、君はあのアーティスト好きなの? 僕も大好きなんだよね」など。そうしたら、次はあなたの番です。全ては最初の自己紹介にかかっています!(Kohga=1年)

「本当の自分」でいることが大事

「高校デビュー」で成功したいからといって、無理に人に優しくしたり、クセのあるキャラをつくったりしなくても良いです。3年間も高校に行くのですから、長続きしないでしょう。

大切なのは、最初から目立ち過ぎず、かつ遠慮し過ぎず、満遍なくクラスメートと会話し、ありのままの自分を知ってもらおうと努めることです。

単なる友達の多さより、自分が本当に心を許せる友達がいるかどうかの方が重要なことだと思います。誠実な姿勢でコミュニケーションをとりましょう。(かんちゃん=3年)

少し視点を変えてみるのも手

「メガネから金髪へ……」なんて漫画みたいにはできない、私立校に通う人も多いのではないでしょうか。それどころか、6年間生徒も担任も顔ぶれが同じ所もあると思います。

そんな人に勧めたいのが、「気持ちの転換」です。学級委員タイプは少し軽めに、逆の人は逆の気を持てば、今までとは違う雰囲気の友人に出会えます。全ての行動に反映する必要はなく、自分の重要視する部分を残せれば、友人の幅が広がるきっかけになってくれます。(らむね=3年)

部活や委員会で交友関係を広げよう  

高校では、大会や活動自体もより本格的になる部活や委員会。また、学外でボランティアなどに参加できる機会も広がります。中学から打ち込んでいることを続ける人も、違うことに挑戦する人も、新しい自分を発見できる可能性大!

新しい活動が新しい出会いを運んでくる

交友関係を広げるのに、部活はぴったり

私は中高一貫校のため、高校デビューというのは明確にはありませんでした。そして、高校から入学してきた人と関わるのは、主に部活しかありませんでした。

なので、部活動に所属しているといろいろな科の友達ができたり、上下関係にすぐに慣れたりして、高校生デビューがしやすいのではないでしょうか。皆さんもぜひ興味のある部活動に参加して、たくさんの人と仲良くなって、人生一度きりの楽しい高校生活を送ってください!(しょうべり=3年)

今までと違うことを始める最良のタイミング

思いきって、中学のころとは異なる部活を選んでみてはいかがでしょうか。私は中学のときはバリバリの文化部でしたが、なんとなく入ったバレー部でレギュラーになり、副部長にもなりました。

あまり激しい運動は好きじゃなかったのに、一緒に頑張る仲間がいることで、不思議と毎日の部活も楽しく、充実した日々を過ごすことができました。

失敗を怖がらずに挑戦しよう! ここで、一歩を踏み出さなかった後悔の方が、踏み出して失敗したときの後悔よりも大きいですよ。(Summer=3年)

高校の間に何がやりたいか、計画を立ててみる

「高校生になったからこそできること」を中学生のうちから探って、明確にしておくこと。

高校生になると、さまざまなコンクールやイベントに参加できるようになります。短期・長期の留学という手もあります。しかし、いざ入ってから何かを始めるための情報収集をしようとしても勉強や部活動などに追われてあまり満足できる活動ができない可能性も……。

なので、自分の興味のあることが高校生になったら確実にできるように、「何をしたいのか」「そのためにはどのように計画立てて動けばいいのか」を決めておくといいと思います‼︎(マリーナ=2年)

クラス委員長に挑戦するメリットはいっぱい!

私が入学したときは、クラスに同じ中学校出身の子や知っている人が一人もいませんでした……。私は自分から話しかけることができない性格だったのでとても焦りました。

そこで、クラスの委員長に立候補したところ、その後の休み時間からすぐにクラスメートが「委員長よろしくね!」「何中だったの?」とたくさん話しかけてくれました。

高校にもよりますが、案外、高校の委員長は難しいものではないので、挑戦してみるといいと思います。(JiWoo=2年)

せっかくだから垢抜けたい

高校デビューのタイミングで垢抜けたい…そんな新入生も多いはず。内面も外見もなりたい自分になれるとよいですね。

眉毛で印象が変わるよ

美容面では、眉毛を整えることが大事だと思います。わざわざメイクしなくていいから形を整えるだけで垢抜けます。

また、無理にキャラを変えてまで、友達と仲良くしなくていいと思います。私は中高一貫でしたが、中学のころはおっとりしていた子が高校になって、何でも大声で悪口や文句などを言うようになっていたのを見て引きました。

さらに、遊ぶことも大事だけど、やっぱり勉強をして最初のテストから遅後れをとらないことが大事。部活や遊びに忙しいけど、そればかりに気を取られていたら「時すでに遅し」状態に。1日30分でもいいので毎日コツコツと勉強することが大事。(はなとぅぶ=3年)

忘れちゃいけない、勉強も「高校デビュー」

小・中学校と積み重ねてきた学びを土台にして、より専門性の高い学習をしていくのが高校です。始めにつまずかないよう、振り返りをしていくことも大切。

高校の勉強の地盤は中学で学んだこと

高校デビューでやるべきことは、中学時代の勉強の復習です。高校の勉強は、大体が中学で学んだことを基盤にしています。ありきたりなことではありますが、これ、かなり重要。

勉強を復習しておくことで「これやったぞ!」というデジャビュおきるかも。面倒くさいとは思います。でも、きっと皆さんの力になるはずです!(カモミール=1年)

失敗恐れず積極的に挑戦する姿勢で

まずは、何事にも積極的に挑戦してみましょう。挑戦無くして成功はあり得ません。「授業で発表してみる」「ボランティア活動をしてみる」など、自分にできることからチャレンジしてみましょう。

時には失敗することもあるかもしれません。恥ずかしさを感じる人もいることでしょう。私もそんなタイプでした。苦手な物理のレポートを、自分なりに一生懸命に書いたものの、クラスのみんなの前で「お前のレポート、ダメダメ」と言われたことがあります。挑戦して失敗したのです。そのとき、ククラスメート嘲笑していました。

「どうせ、また挑戦したって失敗して、馬ばかにれるだけだ」とあきらめて、次の挑戦をしないという選択もありましたが、私はめげずに、レポートを書き直しました。書き直し3回目にして、やっと合格がもらえました。

この経験を踏まえ、高校デビューを成功するためにも、挑戦し続ける姿勢が大切だと思います。苦労は買ってでもしてください。いつか、挑戦して良かったと思える日が来ます。何をもってして「高校デビュー成功」と定義するかは人それぞれです。焦らず、ポジティブに頑張ってください。(かんちゃん=3年)