私の友人Oさんは、名門中高一貫校の中学を首席で卒業し、短距離の陸上選手としても活躍しています。勉強と部活を両立する「文武両道」をどのように可能にしているのか。インタビューしてみました。(取材・文 高校生記者・つくし=1年)
勉強も部活もメリハリつけて
―勉強と部活の両立はどのようにしていますか?
部活のときは部活に集中、帰宅後は勉強に集中……というように「メリハリ」をつけています。
―部活で疲れたあとでも勉強に集中できるのはなぜですか?
夜ご飯を食べたら、体力が回復するからだと思います。それと、勉強は苦だと感じないし、むしろ楽しいと思うのも理由のひとつです。
―休憩はどのようにしていますか?
美しい建築を見ることが趣味なので、帰り道に好きな道を歩いて気分をリフレッシュさせたりしています。心と体が元気だと、部活後でも勉強に力を入れることは十分可能です。
復習は「その日の授業を脳内再生」
―英語の塾にも通っていますよね。学校の勉強では、どちらを優先していますか?
断然、学校の勉強です。まず、学校で基礎的な内容を学んで原理を理解する。それが完璧にできて初めて、塾で難しい問題を解く意味が出てくるのだと思います。
―数学は塾に通わずにどのように勉強していますか?
解けなかった問題を何回も解いたり、参考書で応用力を磨いたりしながら、学校主体で勉強を進めています。演習をただひたすら積み重ねていく感じです。
―その他の教科はどのようにして勉強していますか?
基本的な流れは全科目同じです。
授業中は先生の話を聞いてメモを取りながら理解する→家でその日にやった内容を復習する→テスト前にポイントを素早くまとめる、という順序でやっています。
―その日のうちに行う復習について具体的に教えてください。
教科書とノートを全部家に持ち帰り、授業を脳内再生する感覚で復習しています。
荷物が多い日は、スマホで教科書の写真を撮るのが便利です。平日はまとまった時間をほとんど取れないので、少しでもいいから復習だけはするようにしています。そして、土日に問題集を解くことで、知識を定着させます。
「わからない」が刺激になる
―難しいと感じるときやわからないときに、「勉強したくない」と思ったことはありますか?
ないです。逆に危機感が生まれて刺激になりますね。
負けず嫌いな性格なので、努力がダイレクトに結果として表れる「勉強」を嫌いになったことはないです。
あとは、「今までわからなかったことがわかるようになること」を単純に楽しんでいます。
―ゲームやテレビなどの誘惑に打ち勝つ方法を教えてください。
誘惑に流されている自分を想像して、客観視すると良いと思います。
「このゲームは、ここで面白いと思ってハマっていくのだな。その手には乗らないぞ!」と自分に言い聞かせることで、自然と誘惑から離れることができます。