全国の中高生が黒板を使ったアート作品で競う「日学・黒板アート甲子園2020」の結果が10月22日、発表されました。「黒板部門」で入賞した作品の一部を紹介します。
失われた日常への気持ちを込めて
【最優秀賞】大阪・好文学園女子高校「懐かしい未来 」
最優秀賞には、好文学園女子高校の作品「懐かしい未来」が選ばれました。ボッティチェリの名画「春」をオマージュしています。
コロナ禍で普段当たり前にできたことができなくなったことや失われた日常への気持ちを込めて楽しげな雰囲気を表現したそうです。
完成当日に消して悲しかったけれど
【優秀賞】香川・善通寺第一高校「消し忘れ注意!! 」
学校倉庫に眠っていた移動式黒板を使った作品です。「学生らしくエネルギッシュな作品にしよう」という思いでテーマにサメを選び、複数の黒板を使うことで奥行きを表現しています。5人で作成しました。
完成したのは夏休みの最終日。「次の日から始まる授業に向けて一日で全て消さなければならず、悲しい気持ちになりましたが、投げ出さずに作り上げた経験はずっと価値のあるものになった」と振り返りました。
観た人が元気になりますように
【優秀賞】福島・会津学鳳高校「掴め!!」
リアルな毛並みが美しい猫を描きました。何かをつかみ取ろうとする猫の手が何を求めているのか想像してほしいと言います。「見てくれた人の元気が出て目線を上に向けたくなる作品を目指しました」
さまざまな色に染まりたい
【優秀賞】埼玉・大宮光陵高校「Colored owl 」
高校生になって初めての作品での受賞になりました。フクロウがはばたく様子で大きく成長したいという気持ちが表現されています。