勉強やクラス運営など、高校生の毎日はとても忙しいですよね。目の前のことに一生懸命になるあまり、「高校生のうちにやっておけばよかった」と卒業してから少し後悔してしまうということも少なくありません。後悔せず思いっきり高校生活を充実させ将来に繋げるため、現役大学生に、高校生のうちにやっておいた方が良いことを聞きました。

高校の勉強は大学の授業にもつながっている

高校での勉強はすべて大学受験のため……ではないんです。高校の履修科目の基礎をしっかりと固めておくことは、大学の授業でも役に立ちます。受験では使わない科目も、「大学では役に立つかも」と考えると、モチベーションが上がるかもしれませんね。

高校の勉強は大学の授業にもつながっている

大学の授業でも役に立つ! 高校の授業の基礎固めは大事

私が高校の時にやっておいた方が良いと思うことは、高校の履修科目の基礎固めです。

大学1年生では教養科目があり、大学よっては文系でも理科の授業があります。私の大学では物理学の授業があり、私は高校のときに物理から逃げ続けていたのでとても苦労しています。

また、単位の関係で他学部の基礎科目を履修する場合も十分にありますが、その場合も高校の基礎科目がとても役立ちます。

私は経済学の基礎科目を履修していて、数学と現代社会の基礎知識があればさほど難しくありませんが、それらが苦手な同級生は大変な思いをしている印象を受けます。そのため、基礎だけで良いので履修科目は勉強しておきましょう!(しろくま=私大文系1年)

興味があることはなんでも挑戦してみよう 学部選択の決め手になる

興味があるものには挑戦してみていろいろな経験を積んでみる、という姿勢は大切ですね。視野を広げることで、学部選択の決め手となるような出会いや、レポート執筆やディスカッションで役立つ知識に繋がるかもしれません。

大学の公開授業に参加するのがおすすめ

私が高校生のうちにやっておいた方が良いと思うことは、とにかくいろいろな経験を積むということです。多種多様なイベントに参加することで、自分自身が本当にやりたいことを見出せると思います。

そのためにはまず、興味のある分野のイベントを片っ端から検索することが大切です。大学で行われている公開授業等へ参加するというのもひとつの手だと思います。いろいろなことに参加することで、自分自身の視野も広がります。

実際に私も、高校生時代にさまざまなイベントに参加していました。その経験は、大学生になってからもレポートの執筆やディスカッション等で役に立っています。(Koto=私大文系1年)

自分の心に響くものを大切にしよう

少しでも興味を持ったら取り組んでみるという姿勢を持つといいと思います。

私は熱中できるものがなかったので、世界遺産検定、TOEICなどの資格の勉強のほか、興味を持った本を読んだり、映画を見たりしました。

そのなかで感じたことや学んだことは、大学での履修選択などで役に立っていると感じています。

大学での学部選択で悩んでいたときには、ある一冊の本との出会いが決定打になりました。自分の心に響くものを大切にすると、自己理解が進みますし、視野も広がります。(H.M=私大文系1年)

学外での出会いも大切にしてみて

「高校生ブランド」は武器になる 学外での出会いも大切にしてみて

ときには、学外での活動に挑戦してみても良いかもしれませんね。学外の仲間との出会いは、さまざまな考えに触れる良いきっかけになります。

「高校生」という肩書きが、思っている以上に武器になり得ることもあります。「高校生」だからできる挑戦をしてみると、かけがえのない経験になるかもしれません。

高校のみならず人との出会いを大切にして

私は、高校生活でたくさんの人と出会うことを大切にしてほしいと思います。

高校は、将来のことを決める大事な3年間です。私は、高校以外に、ボランティアやプロジェクトなどたくさんの校外活動に参加しました。そこで出会った仲間は学年も学校も違いますが、さまざまな考え方に触れることができ、コミュニケーション能力が上がり、自分の新たな一面を知ることに繋がりました。

みなさんも、たくさんの人たちに出会って、刺激し合い、より良い高校生活を過ごしてください!(みちる=私大文系1年)

「高校生ブランド」を存分に使って挑戦してみて

ひとつ目は学校行事を全力で楽しむこと。

体育祭や文化祭、修学旅行など、高校までの学生生活にはたくさんの学校行事がありますよね。人によってはあまり運動が得意ではないから体育祭は億劫……という人や、文化祭でなにやるか考えるの大変だな、というふうに考えている人もいるかもしれません。しかし、そんな悩みを持つことができるのは高校生までです。

大学生になってしまえば、さまざまな厳しい学校のルールなどがなくなり、高校生のときにはできなかったこともできるようになります。しかし、高校生までに感じることのできた、クラスでの団結の達成感やルールのなかでも知恵をだして友人と楽しむことなどはできなくなります。

ある意味自由なのが大学生でまだまだルールに縛られることが多いのが高校生ですが、その状況をマイナスに捉えるのではなく逆手にとって、今しか感じられない感情だと思って、ぜひその環境を楽しんでほしいです。

ふたつ目は「高校生ブランド」を存分に使うこと。

これはいわゆる「JKブランド」なるものを振りかざして若いからこそできることを楽しむ、という意味ばかりではありません。もちろん、若さゆえのトライアンドエラーを経験することも大切です。

しかし、ここでお伝えしたいのは社会に目を向けてきたり、自分が将来やりたいことに目を向けてきたりすることです。大学生になると自由になる分、活動範囲も広まり、一人一人の個性も強くなってきます。なかには起業したりモデルをやったりなど大きなアクションを起こしたり人目に触れる機会が増えたりする人もたくさん出てきます。

しかし、高校生までにそうした大きな挑戦をする人はなかなかいません。そのため、何か特出したことをすればその時点で特別な存在になれるのです。決して誰かに注目されることが特別な存在になるということではありません。自分にとってかけがえのない何かを得られる経験が「高校生ブランド」を使うことでできるのです。

この2つは、高校生のうちは当たり前すぎて気づかないことかもしれません。でも二度と戻れない高校時代。勉強に友人関係、大変なことはたくさんあるかもしれませんが、かけがえのない時間を自分だけのものにして素敵な時間に替えてほしいです。(M=私立文系2年)

「高校生ブランド」は武器になる

希望する職業から進路を考えるのが大切

高校卒業後、就職を目指している人もいるのではないでしょうか。高校卒業後、就職に向けて準備中の先輩からアドバイスが寄せられました。

卒業後就職を目指す人にアドバイス

高校卒業後、大学進学以外の選択肢を視野に入れている人は、就きたい職業ややりたいことに関してよく調べて、実際にその職業につく方へ話を聞いてから進路を決めると良いと思います。

大学に進学した方が良い職業、逆に高校卒業してすぐの方が就職しやすい職業もあります。周りに同じ進路の人がいなかったり、専門性が高かったりするものほど情報収集が大切です!(凌菜)