私が今、一番得意な科目は英語です。センター試験レベルの問題なら、リスニング、リーディング共に安定して8割前後得点できます。ですが、高校入学直後の模試の偏差値は50を切っていました。そんな状態を抜け出すことができた方法をお伝えします。(高校生記者・めがねっ子)

使っている英語の教材と添削のプリントを綴じたファイル、自作の単語帳

史上最悪の模試の点数にショックを受けて

高校入学後の史上最悪の模試の点数を見たとき、何も考えられませんでした。高校英語の語彙の多さや文法の複雑さに戸惑ってしまい、英語の偏差値は50を切ってしまったんです。悔しい感情すら湧いてきません。授業の予習も自力ではきびしく、諦めの気持ちが強かったです。

そんな状況を見た部活の顧問の先生(現在の担任)が一言、「どうするん? さすがにまずいよ」。あぁ、怒られた…と思いました。しかし先生はこう続けました。「質問はいつでも受けるから、しっかりやろう。問題もあげるから。参考書を読み込んで文法をたたき込みなさい」

先生が味方になってくれた

その日から、英語の猛勉強が始まりました。宿題を全て済ませると、英語の参考書を単元ごとに読み、文法問題をひたすら解きました。参考書は『DUAL SCOPE 総合英語』(小寺茂明監修、数研出版)を使いました。毎日1~2時間は英語の勉強をしました。

学校に着くと、朝一番に先生にプリントを出し、添削してもらいました。難しい長文問題は、放課後に一対一で一緒に読んでもらいました。その中で、スラッシュを付けながら英文を読む、接続詞には印を付けるなど、読み方のコツを教わりました。

すると、秋の模試では偏差値が65を超えました。3年生になった今は、偏差値70超えをコンスタントに実現できるようになりました。

やり終えた参考書の1ページ
先生に添削してもらったプリントと受講していたZ会の問題

1冊の参考書と友達になること

先生は、まず文法と単語、次に長文問題、最後に入試対策が、高校3年間の英語の勉強ですべきことだと教えてくれました。

私は高校入学後、1年間かけて『DUAL SCOPE 総合英語』をやり終えました。遠回りに思えるかもしれませんが、その揺るぎない基礎が私の強みになっています。1冊でいいので、「参考書と友達になること」がスタートラインだと思います。

先生に添削してもらったプリントのアップ

中学英語と高校英語の難しさは桁違いです。少しでも気になることは、先生に聞きましょう。

現在私は、大学留学を目指して英語の勉強を続けています。英語を好きになれたことで、新たな人生の方向を見つけられた気がします。(高校生記者・めがねっ子=3年)