オススメの映画を高校生記者のあいさんに紹介してもらいました。

望んだ時間にタイムスリップできる喫茶店で…

「コーヒーが冷めないうちに」

今回は、私が大好きな映画、「コーヒーが冷めないうちに」を紹介したいと思います。この作品は、2017年に本屋大賞にノミネートされた同名の小説とその続編の『この嘘がばれないうちに』を原作として、2018年に映画化されました。

主人公の時田数が経営する喫茶店、フニクリフニクラには、望んだ時間に戻ることができる席があります。しかし、タイムスリップするには、いくつかの面倒なルールがありました。例えば、過去に戻れるのはコーヒーを注いでからコーヒーが冷めてしまうまでの時間だけ、コーヒーは冷めないうちに飲み干さなければならない、過去に戻っても現実は変わらない……などです。

この映画では、そんな不思議な喫茶店で起こる、4つの物語を中心に描いています。

葛藤や後悔、決意するキャラたちに感情移入

この作品は、「4回泣ける」と話題になりました。すべての話に、切なさの中にも温かさが感じられる、すてきな映画だと思います。過去に戻ったとしても現実は変わらない。「それでももう一度会いたい」「自分の後悔を晴らしたい」という登場人物それぞれの思いに心を打たれました。

私は、最初は単純に「コーヒーが冷めないうちに」というタイトルと、「4回泣ける」というキャッチコピーが気になって映画を見たのですが、見ているうちに登場人物の葛藤や後悔、決意に感情移入してしまいました。「自分だったら」と考えさせられるところも、この映画の魅力の一つだと思います。さらに、徐々に明らかになってくる数の過去や、予想外のラストにも注目して見ていただきたいです。(高校生記者・あい=3年)