成績が上がる勉強のやり方はどうすればよいんだろう? 知っておきたい基本的な勉強方法を、駿台予備学校お茶の水校1号館校舎長の小野倫子さんに聞いた。

駿台が教える成績UP術1「中高の勉強の違いって何?」

中学までと違い、高校の勉強は一気に内容も速度もレベルアップしていきます。一方で、部活など勉強以外にもさまざまな経験を積んでいく時期です。

長いようで短い3年間がより充実したものになるよう、大学入試と高校生活を両立するためのポイントをお伝えしていきます。

合格した先輩は何が違う?

下記の表は、「現役合格した先輩」と「残念ながら現役不合格になってしまった先輩」の声です。上げた人が多い順に項目が並んでいます。

色がついている項目を比較してみてください。

「(合格)受験準備が早かった」⇔「(不合格)受験勉強開始が遅かった」、「(合格)計画的学習が実行できた」⇔「(不合格)計画的学習ができなかった」、「(合格)受験時に不得意科目がなかった」「(不合格)不得意科目で失敗した」…と、合格・不合格で裏表になっていて、合否を分けるポイントになっていそうですね! 

なかでも、ピンク色のついている「受験準備の早さ」に注目していきます。

「受験勉強」は志望校を決めることから始まる

「受験勉強を早く始める」のが合格するためのポイントだとすると、次は「受験勉強って、何をしたら受験勉強なの?」という疑問がわきませんか?

私が回答するときは「志望校が決まって、それに向けて行う勉強は、たとえ単語1つでも受験勉強」「逆に、何の目標もなく、過去問をたくさん解いていても、それは受験勉強とは言わない」と伝えています。そうです、一番のポイントは「志望校を早く決めること」にあります。

中学入試・高校入試と違い、大学入試は志望校・学部学科の選択肢がとても幅広く、さらに入試科目・範囲が広いのが特徴です。中学入試・高校入試は入試科目や範囲がある程度限られるので、短期決戦や追い込みも可能ではありますが、大学入試の場合は入試科目や範囲がとてつもなく広いです。十分な学習時間や準備、そして計画的・継続的な学習が必要です。

「ゴールをどこに置くか?」で、受験勉強の計画=作戦が大きく変わります。

 

小野倫子さん

 

おの・みちこ​ 駿台予備学校お茶の水校1号館 校舎長。