高校生記者のりんごさんは、「帰宅部」として毎日を送っています。部活をしない日々は何をしているのか、教えてもらいました。

突然ですが、みなさんは「帰宅部」と聞くと、どんな人を思いうかべますか?

「ちょっと地味」や「どちらかといえば陰キャ」などと思われがちですが、実はとても充実していて、自分の可能性を広げ放題なんです。

文章の創作活動中。得意なことに挑戦してみるのもオススメ

体調不良で学校一忙しい吹奏楽部を退部

私は、高2の夏まで校内で一番忙しい吹奏楽部に所属していました。

中学生の時から吹奏楽が大好きで、部活の時間が楽しみで学校に行くようなタイプだったのですが、体調不良で吹奏楽部を退部。他に入りたい部活もなかったので、帰宅部になりました。

最初の1カ月は、暇で暇で仕方なかったのですが、友達や親の勧めもあり、徐々に色々なことに挑戦していくようになりました。その中で、自分がやってよかったなと思うことを二つ紹介します。

社会人と交流 進路相談や職業

まず一つ目に、多くの人と関わるようにすることです。

帰宅部は、行動しなければ人脈を広げることはできません。逆に、行動さえしてしまえば、老若男女さまざまな方と知り合うことができます。

私の場合、友達の紹介で、県内で活動している高校生団体が主催の「社会人と高校生が語り合う会」に何回か参加しました。学校と家の往復だけでは絶対に出会えないような方に進路相談にのってもらったり、色々な職業について教えていただいたり、他校の同級生と勉強や受験のことについて刺激し合えるのは帰宅部の特権だと思います。

地域のプロジェクトやコンテストに参加

もう一つは、自分の興味があることに何でも手を出してみることです。

私は文章を書くのが好きなので、作文コンテストに積極的に応募したり、吹奏楽で地域を明るくするためのプロジェクトに参加したりしました。

自分の得意なことが見つかったり、今まで関心を持たなかったことにもチャレンジできたり、面接などでも生かせる、自分の長所が見つかります。色々な場所に足を運んだり人と話したりするのが苦手な人は、何か一つ、自分が熱中できるものを探すことから始めてみませんか?

帰宅部で身につく力がある

新型コロナウイルスの影響で私の通う学校は休校が続いていますが、私はこの「帰宅部力」で、自分の趣味に時間を割いたり、親しくなった人たちとオンラインでお話したりなど、おうち時間を充実させることができています。

現在帰宅部で何をすればよいかわからない人はもちろん、「今入っている部活で本当にいいのかな」と悩んでいる人も、学校生活をよりよくするために、充実した帰宅部ライフをはじめてみませんか?(高校生記者・りんご=3年)