高校生の大学受験や就職活動、中学生の高校受験などの時事問題対策にも役立つように、2020年3月の重要ニュースをわかりやすくまとめました。

小中高校の臨時休校が始まる

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために安倍晋三首相が小学校、中学校、高校などの臨時休校を求めたことを受け、全国の大半の学校で休校が始まった。卒業式を縮小して実施する学校も相次いだ。(3月2日)

大学入試の差別、受験料の返還を

東京医科大学が入試で女子や浪人の受験生を不利に扱う得点調整をしていた問題をめぐり、受験生にかわってNPO法人が大学側に受験料などの返還義務の確認を求めた訴訟で、東京地方裁判所は「ひそかに得点調整をしていたことは違法」として、受験料の返還義務を認めた。(3月6日)

東日本大震災から9年、4万7千人が避難

東日本大震災は、2011年3月11日午後2時46分の発生から9年を迎えた。政府が毎年行ってきた追悼式は、新型コロナウイルスの感染拡大のため中止された。震災による死者は1万5899人、行方不明者は2529人、避難生活での体調悪化などによる震災関連死は3739人。4万7737人が自宅を離れた避難生活を続けている。(3月11日)

東京で桜が開花、観測史上最速

気象庁は、東京都心で桜が開花したと発表した。1953年の統計開始以来最も早い。記録的な暖冬や3月の気温の高さが影響したという。(3月14日)

関西電力の金品受領問題で業務改善命令

経済産業省は、関西電力に対して業務改善命令を出し、法令順守の体制強化などを求めた。関西電力は、前社長を含む歴代の役員らが高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていたことが昨年発覚していた。(3月16日)

ゲームは1日60分まで、香川で条例

子どもがコンピューターゲームを利用する時間を平日は1日60分まで(休日は90分まで)とする目安を定めた条例が香川県議会で成立した。このような条例は全国で初めて。スマートフォンの利用時間を中学生は午後9時まで、高校生などは10時までとした。罰則はないが、家庭にルール作りを求めている。(3月18日)

森友学園問題 財務省職員の妻が国を提訴

学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐり財務省が国の文書を改ざんした問題で、財務省近畿財務局の職員だった男性が自殺したのは改ざんを強制されたのが原因だとして、男性の妻が国と佐川宣寿・元財務省理財局長を提訴した。訴状などによると、男性は改ざんをすることに抵抗したものの強制されたという。(3月18日)

中学校の教科書がページ増

文部科学省は、2021年度から中学校で生徒が使う教科書の検定に合格した106点を公表した。今までの教科書より、生徒に深く考えさせたり、話し合いをさせたりする課題を多く盛り込んだ。課題の文章や図表を増やしたことにより、平均ページ数は今と比べ7.6%増えたという。(3月24日)

志村けんさんが死去

タレントの志村けんさんが、新型コロナウイルスによる肺炎のため、死去した。70歳だった。志村さんは、お笑いグループ「ザ・ドリフターズ」のメンバーとして「8時だョ!全員集合」に出演して注目され、その後も「バカ殿様」や「変なおじさん」などのキャラクターを演じて人気を集めた。(3月29日)