大学生になると、授業やレポート作成などでパソコンを使う機会が増えます。大学進学を機に、新しくパソコンを購入する人もいるのではないでしょうか。ただ、たくさんの種類があるなかでどのようなものを選べばよいのか迷ってしまうことも……。「ビックカメラ有楽町店」のパソコン・周辺機器コーナー担当の村越祐貴さんに、パソコンを選ぶときのポイントや、2020年のおすすめ商品を教えてもらいました。(文・写真 福元まりあ)
スマホを選ぶときを思い出しながらパソコンを選ぼう
―新大学生がパソコンを購入するときに、どのようなことに気をつけて選べば良いですか?
自分に必要なスペックの機種を選ぶことがポイントです。パソコンは、必要なスペックに少し余裕を持った機種を選べば、5年間は問題なく使えるんですよ。
新大学生がパソコンを選ぶときは、スマホを選ぶときを思い出しながら考えるといいと思います。スマホは、スペックが高くて困ることはありませんよね。パソコンも同じです。
2〜3年経つと、機能性はどうしても落ちてきます。そのため、必要な分のギリギリのスペックの機種を選んでしまうと、後々ストレスを感じながら操作しなければならなくなってしまいます。自分が必要なスペックに余裕を持った機種が、ちょうどいいと思います。
また、学生のうちに新しいものに触れておくといいと思います。パソコンなどの電子機器は、どんどん新しい機能が登場しています。早い段階で新しい技術に触れていると、操作などにも慣れることができると思います。
マイクロソフト「Surface Pro7」ノートPCにもタブレットにもなる
―新大学生におすすめの、最新のパソコンを教えてください。
マイクロソフトの「Surface Pro7」がおすすめです。マイクロソフトは、学生向けのキャッシュバックキャンペーンをしているので、お得に購入ができますよ。
「Surface Pro7」の一番のポイントは、ワンタッチでタブレットにもノートパソコンにもなる機能です。授業やレポート作成など学校生活でももちろん使えますし、動画を見るときにはタブレットとして使えるなど、さまざまなシーンで使えるのが魅力ですね。
片手で持ててA4サイズのバッグにも収まる薄さなので、パソコンを頻繁に持ち歩く学生にぴったりです。
プラチナとブラックの2色のカラーバリエーションがあって、スタイリッシュなデザインも人気ですね。タイプカバーは4色のカラーバリエーションがあるので、自分の好みの組み合わせにすることもできます。
対応ペンでノートを取ってアウトプットにも便利
Surfaceペンにも対応していて、メモやアイデアを簡単に書き込むことができます。
Surfaceペンの画期的なところは、筆圧と傾きを検知する機能です。わざわざ設定を変えなくても、筆圧と傾きを検知する機能によって、まるで紙に書いているように自由に書き込むことができます。
高校生のときはノートを取ることが得意だったけど、大学生になって「パソコンでどのようにノートを取ればいいかわからない……」という声も多く聞かれます。
ペンでノートを取ることで、手を動かしてアウトプットをすることもできますし、取ったノートはそのままデジタルで保存しておくことができるので、一石二鳥ですよね。
ディスプレイのタッチ操作もできるので、スマホを日常的に使う世代の学生にとって、直感的にストレスなく操作できる仕様になっています。
値段を抑えたいときは15.6インチ以上を選ぶといい
―「スペックには余裕を持たせたいけど値段は抑えたい」という人は、どのような機種を選べばいいですか?
15.6インチ以上の機種だと、値段をある程度抑えることができます。
基本的にパソコンは、小さくすることが難しくてコストもかかります。例えば、レノボ「ideapad L340」は、先ほどのマイクロソフト「Surface Pro7」の10万円〜15万円の機種と同じくらいの機能があります。
値段は抑えられるのですが、持ち運びには少し不便な場合もあるので、基本的には家で使うという人におすすめです。
動画編集にチャレンジしたい人はグラフィックチップの性能に注目
―動画編集にチャレンジしてみたい人がパソコンを選ぶときのポイントを教えてください。
グラフィックチップ(GPU)の性能に注目するといいですね。グラフィックチップは、3Dのように縦・横・奥行きなどの位置情報を計算して映像を表示させたり、高画質画像を滑らかに動かしたりする役割を担っています。
大抵の機種であれば問題ないですが、より高度な動画編集をしたい場合は、グラフィックチップの性能に注目して選ぶといいと思います。
演算系ソフトを使う場合はスペックの高いものを選ぼう
―理系の大学生がパソコンを選ぶときのポイントはありますか?
基本的には、自分が必要なスペックに余裕を持った機種を選ぶことで、理系大学生も問題なくパソコンを選べると思います。将来的に演算系のソフトを使う可能性がある人は、スペックの高いものを選ぶといいと思いますね。
製品仕様などの詳しい情報は、ビックカメラの公式オンラインショップからチェックできる。