この春は、卒業行事が中止・縮小され、先輩に感謝の言葉を十分に伝えられなかった人も少なくない。読者から寄せられた先輩へのメッセージの一部を紹介する。

厳しくて優しい、大好きな先輩へ

同じ部活の女子のM先輩の話です。

私はその先輩とは約3年前に出会いました。M先輩は、私と同じアイドルが好きで話をしてみたいなと思っていました。しかし、わたしの部活は上下関係が厳しく話したくても自分から話せませんでした。そんな時に声をかけてくださったのがM先輩です。

最初はM先輩を、同じ趣味で話が合う先輩だとしか思っていませんでした。でも、わたしのフォームのアドバイスを毎日一生懸命にして下さったり、周りを常にみて行動している先輩を見て私は先輩を尊敬するようになり、いつのまにか好きな先輩になっていました。私も自分だけのことじゃなくて、精一杯後輩に教えたり、伝えていきたいと思いました。

M先輩は頭も良くて、有名大学にも受かりました。学力も全力、部活にも全力な先輩の姿がすごくかっこよかったです! 私はその先輩が夏引退されてもうどうしていけばいいんだと思いました。でも、引退の日にわざわざ話しかけてくださって、背中押してくれたんです。だからわたしも引退するまで走り抜こうと思いました。感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです。たくさんのお礼を言いたいです。同じ趣味から始まりましたが、今ではM先輩の中身も知った上で大好きな先輩です!M先輩とは今も話しています!

これからも笑顔が素敵でかわいい、厳しくても優しい、私の大好きなM先輩でいてほしいです!!

(埼玉県・高校1年女子・ローズ)

先輩みたいに尊敬されるキャプテンになりたい

先輩へ。

先輩との出会いは約2年半前、夏休みでした。高校の練習に中学生として参加したときでした。先輩はすごく丁寧で、すごく優しく練習メニューを教えてくれたのを今でも鮮明に覚えています。そのとき私は今の高校に行って部活を先輩と一緒にしようと決めました。

それから頑張って勉強して高校に入学して、久しぶりに会ったとき、「待ってたよー、久しぶり~」って声をかけてくれたときは、「本当に来てよかった」と心から思いました。

大会でも緊張して固まっていた私の肩を回して「大丈夫。いつも通り!落ち着いて」って笑顔で言ってくれたこと、今も頑張る理由になっています。

先輩のようなキャプテンになれるかどうかはわからないけど、先輩みたいなチームをひっぱれる、尊敬されるキャプテンになれるようにこれからも頑張っていきます。

3年生を送る会もできなくなって最後にちゃんと送り出せなかったのは本当に悲しいです。だけどまた部活に遊びに来てください。一緒にバレーやりましょう!大好きです。

(高校1年女子・ガオラー)

感謝伝える場がなくなって…この場を借りて伝えたい

3年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。

私は合唱部に所属しており、本来ならば卒業式で校歌の合唱と入退場の演奏を行い、式の中で3年生をお見送りするはずだったのですがそれができず、感謝を伝える場がなくなってしまったこと、とても悲しく感じます。

また、北海道は他の都府県に比べ感染拡大が早かったこともあり、卒業式前々日に予定されていた部内での3年生送別会も臨時休校に伴い中止となってしまいました。そのため3年生の皆様には、直接感謝を伝えることができませんでした。この場を借りて1人でも多くの3年生に感謝を伝えられたらと思います。

私たちは先輩の姿を見て、たくさんのことを学ぶことができました。これからの皆様のご活躍を祈って、お祝いの言葉とさせていただきます。

(北海道・高校1年女子)

ずっと大好きでした

ずっと前から好きでした!

体育祭の応援団のダンスで隣で踊って、その時は全く意識していませんでした。けれど毎朝の電車が一緒で、そこからあの時の援団の先輩だとわかりました。そしてある朝電車内で隣で、電車の揺れと同時に腕が当たった瞬間、何故かドキドキが止まりませんでした。普通全然何ともないのに。きっとその時からずっと今でも好きです。

それから朝の電車が待ち遠しくって、文化祭で思いきって写真お願いした時に、電車の子と気づいてもらえてすごく嬉しかったです。しかしコロナで休校になってしまい、もう先輩見ることが出来なくて新年度がつらいです。

バレンタインも思いきって渡しました。ホワイトデーに返事でもいいので期待していましたが、コロナの休校でとても悲しいです

(高校2年女子)

感謝の気持ち、必ず伝えたい

私は中学1年生の頃からお世話になっている一つ上の先輩がいます。

その先輩とは高校に入って、中学と違う部活に入ってもずっと同じ部活で、学年を超えて一緒に帰ったり、たくさん相談に乗ってもらったり。

そんな先輩方の卒業式に、2年生は参列してほたるの光を歌う予定でした。私は今までほたるの光を歌ったことがなかったので、人一倍練習しました。

自慢ではないですが、周りにはめんどくさい、やりたくない、と言って歌っていない子もいました。それでも、先輩を送り出すためにできるたった一つのことだと思って、家でも練習しました。

卒業式でほたるの光を歌うことはできなかったけれど、今度2人で出かけるときに、感謝の気持ちをちゃんと伝えたいと思います。

(愛知県・高校2年女子)