もうすぐバレンタイン。娘からのチョコレートを楽しみにしているお父さんもきっといるのではないでしょうか。ただ、高校生になると、お父さんにチョコレートを渡すのはちょっぴり恥ずかしくて気まずい。お父さんにチョコレートを渡す高校生と渡さない高校生、その違いにはどのような要素があるのか、高校生にアンケートをしました。

高校生はお父さんにチョコレートを渡す?

高校生新聞の高校生記者女子のうち24人に、父にチョコを渡すか聞いてみました。 「バレンタインにお父さんにチョコレートを渡す」と答えた高校生は11人。「渡さない」と答えたのは13人で、「渡す」をわずかに上回りました。 渡す派、渡さない派、それぞれどんな理由でそうなったのでしょうか。

どのようなきっかけでチョコレートを渡している?

 

【渡す派】小学校低学年から習慣になっている

「渡す」と答えた11人のうち、なんと10人が小学校低学年からお父さんにチョコレートを渡していると回答しました。小さいころから渡す習慣がついているみたいですね。
 また、「渡す」と答えた11人のうち、6人が「お母さんから渡すように勧められた」ことを理由に挙げました。

友達のついでに

「きっかけは、母から勧められたこと。毎年渡しているから友達のチョコレートのついでに父の分のチョコレートも考えてしまいます。(2年・渡す)

仕事が大変…労いを込めて

母が「一緒にバレンタインデーに向けてお父さんに作ってあげよう」と言ってくれました。日頃仕事で大変だと思うし、感謝を込めて渡しています。(1年・渡す)

もはや無意識

母と一緒に作って、父に渡したときがきっかけ。それからは習慣で無意識にしています。(2年・渡す)

母の命令

お母さんに作れと言われているから。(2年・渡す)

義理と感謝の間

友達に作ったクッキーが余って、「友達にあげるものと同じようにラッピングしてお父さんにあげたら喜ぶかも」と母が考えて、あげることにしました。それからは成り行きです。義理チョコと感謝チョコの間という位置付けで「いつもありがとう」って渡します。(3年・渡す)

娘のチョコには、「お父さんに喜んでほしい…」という「お母さんの愛」が見え隠れしているようです。 もちろん純粋に「普段の感謝を込めて渡す」という高校生もいました。

お母さんの後押しがきっかけ

喜ぶ顔が見たい

元々お菓子を作ることが好きで、幼稚園の頃に父にチョコレートを渡すと喜んでくれたことがきっかけです。いつもお世話になっており、加えて父の喜ぶ顔を見たいから渡しています。(2年・渡す)

友達用の余りを…

友達用に作るお菓子が余るので、普段の感謝も込めて渡しています。(2年・渡す)

お父さんから直接「くれないの?」と言われて渡すようになった高校生もいました。いままでもらっていないお父さん、欲しい人は直接娘に伝えるのもアリかもしれません!

欲しいと言われたので…

中学生から渡すようになりました。「そんなに量産するのに俺にはくれないの?」と言われたことがきっかけです。(3年・渡す)
手作りが欲しいと娘に言ってみる?

 

【渡す派】娘と父との関係は?

「渡す」と答えた高校生に父との関係性を聞いたところ、「とても仲が良い」が5人、「まずまず仲が良い」が4人、「ふつう」が1人、「どちらかといえば仲が悪い」が1人という結果になりました。

厳しくも面白い

普段は面白い人柄ですが、きちんと困ったときには厳しくも的確なことを教えてくれたり、助言をくれたりする父親です。(3年・渡す、とても仲が良い)

かなり厳しい

勉強に関しては基本的に自由にさせてくれるが、生活面、礼儀などはかなり厳しい。曲がったことが大嫌いで、怒りっぽいところも自分にそっくり。(1年、渡す、とても仲が良い)

二人で遊ぶ

二人で遊びに行ったりする。めっちゃ娘に甘い人、いい人。(1年、渡す、とても仲が良い)

娘に甘いお父さんもいれば、厳しく接しているお父さんもいるみたいです。両方とも仲良しと娘は思っているみたいです。

上下関係がある

お父さんとは普通に話すし仲が悪いわけではないが、怒ると怖いので軽い上下関係はある。
普段は優しい、甘いものはそこまで好きではない。(2年、渡す、まずまず仲が良い)

議論して論破される

父は非常にロジカルな人で、ニュースでも科学的なテレビでも読んでる新聞でも、たちまち議論を始めます。
それに私も乗っかって議論しますが、大抵論破されてしまいます。ですが、最近はだんだん言い返せるようになってきて、楽しいです!(3年、渡す、まずまず仲が良い)
気分屋。(2年、渡す、ふつう)

しゃべらない

あまりしゃべらない。でも共通の趣味や進路についての話は時々する。(2年、渡す、どちらかといえば仲が悪い)

そこまで仲がよいとは言えない意見もありましたが、全体としてお父さんとはまずまず良好の関係であることが分かりました。

父と娘の関係、バレンタインにどう影響する?
 
 

【渡さない派】改めて渡すのはなんだか恥ずかしい……

渡さない派の高校生の意見を聞いてみました。 「渡さない」と答えた13人のうち、多く挙げられたのが「手作りしたお菓子が余らないから」という理由。お父さんには余りもののチョコを渡す……少々切ない感じもします。

余らないから、渡さない

バレンタインにチョコを作らなくなったから。友チョコも市販のお菓子が当たり前になりました。(2年・渡さない)
以前は友達用に作ったチョコの余りを渡していました。最近は手作りをしなくなったので、必然的にお父さんにもあげていません。(2年・渡さない)
手作りのしたものが余らなかったからかも

また、「年齢が上がるにつれて恥ずかしくなってきた」という理由や、「お父さんにチョコを渡す考えがない」という理由も挙げられました。

恥ずかしいし面倒

小さい頃はあげていたけど、年が上がるにつれて恥ずかしくなってきて、面倒くさくなってきたからです。(3年・渡さない) 改めて渡すのは恥ずかしいから。(2年・渡さない)

甘いものが好きじゃない?

父が甘いものを好んで食べている印象がなかったから。また、バレンタインを父に渡す考えを持ってなかった。(2年・渡さない)

チョコを渡さない娘と父の関係は?

チョコをもらえないお父さんは、娘と仲が悪いのでは……と思ってしまいますが、高校生の声を聞くとそうでもないようです。 「渡さない」と答えた高校生13人にお父さんとの関係について聞いたところ、「とても仲が良い」が2人、「まずまず仲が良い」が6人、「ふつう」が4人、「どちらかといえば仲が悪い」が1人という結果になりました。

二人で旅行した

お父さんとはこの間の休みに5日間で房総半島を自転車で一周旅を二人でするくらい仲が良いです。 とても優しくて、頭が良くて、しかしオヤジギャグのレベルについていくのが少し難しい、最高のお父さんです。(2年、渡さない、とても仲が良い) 

彼女がチョコを渡さないのは、わざわざあげる必要がないからとのことです。仲良しすぎて、もはやバレンタインでプレゼントすることも不要なレベルなのかもですね。

お菓子を手作り
 

優しいお父さんです

勉強を教えてもらったり家族で遊びに行ったりしているので、仲は良いと思います。性格は、普段は優しいです。(1年・渡さない、まずまず–––––仲が良い)

 あえて「普段は」と言っているところが気になります…。

漫画やアニメが好き

マンガやアニメが好きで、私自身アイドルヲタな部分があるのですが、そこに対しては寛容です。 ただ、成績が下がると怒られます。(2年、渡さない、まずまず仲が良い)

亭主関白でキレやすい

ざっくり言って、亭主関白。キレやすい。 でも、冗談っぽく父を馬鹿にすると優しくふざけて返してくれたりもする。 本当は何を考えているのか分からない。多分、絶対に正直な気持ちは言わないと思う。正直じゃなくて頑固なおじさん。(2年、渡さない、まずまず仲が良い)

娘さん、お父さんのことちゃんと見ていますよ!

もらえない父は娘に干渉しない?

厳しくない、干渉しない

怒ったり厳しくしつけをしない分、勉強や将来のことについてもあまり干渉しないです。(1年、渡さない、ふつう)

ほぼ話さない

普段はほとんど話さないし、挨拶をしても返ってこないこともある。 でも、たまに美味しかったお店を紹介してくれたり、勉強になるよ、と言って本を買ってきてくれる。(2年、渡さない、ふつう)

挨拶すら返さない時も…

ほぼ話さないが挨拶はする。怒られたことは一度しかなく喧嘩はしたことがない。性格はよくわからないが几帳面だとは思う(1年、渡さない、ふつう)

一人行動が多い

家でも勉強していたり、1人で行動することが多い人です。 なのであまり会話を交わすことはありません。(2年、渡さない、どちらかといえば悪い)

渡す人に比べると、あまり娘と話さないお父さんが多いような…?

お母さんのおかげかも?

お父さんにチョコレートを渡すきっかけは、「お母さんの勧め」であることが多いと分かりました。お父さんと娘の関係が、チョコレートを渡すことの理由にはなっていないケースも多いようです。

チョコレートをもらえなかったお父さん、関係が良くないからという理由ではなく、「友達に作ったチョコレートが余らなかったから」かもしれません。チョコレートをもらえたお父さん、もしかしたら「お母さんの後押し」があったのかも。

どうしても娘にチョコレートがもらいたいお父さん、お母さんとの仲は良いでしょうか…? 

ちょっとデリケートな関係になりやすい時期である高校生の娘とお父さん。チョコが仲良しのきっかけとなりますように。 ハッピーバレンタイン!

バレンタインが父娘関係を見直すきっかけになったりして