2019年夏、全国大会に出場した高校生記者に体験談を聞いた。

本番後に91人みんなで写真撮影

総文祭で弦楽オーケストラに参加

私は選抜された生徒が発表する「全国高校総合文化祭」の器楽・管弦楽部門で、弦楽オーケストラの一員として参加しました。他校のオーケストラ部と合同チームを作り、全国の舞台に立ちました。どんな日々を過ごしたのか、リポートします。

1日目は、新幹線で博多に到着した後、すぐにバスに乗り、練習場へ向かいました。そこでは各パートリーダーが中心となり、本番前の最終調整をしました。音をどうやって奏でるかは、ドイツ語の発音をイメージします。音楽をどのように表現し、相手にどう伝えるのかを考えました。旅館では、個人練をしたり、パートで和音の確認をしたりして、翌日の本番に備えました。

リハーサルで息を合わせて演奏

2日目は、会場に向かい他校の演奏を聴きました。それぞれの集大成を生で感じることができ、とても勉強になりました。昼休憩をして他校の演奏をいくつか聴いた後、リハーサルを行いました。リハーサルでは、お互いに息を合わせて、パートリーダーを見て弾く確認をしました。

いよいよ本番になるとステージライトが一気に明るくなり、とても緊張しました。息を合わせて演奏することができ、全体的に良い演奏になったと思いました。本番が終わると部員91人で写真撮影があり、良い思い出になりました。

音楽の本質感じる

3日目の最終日は、大宰(だざい)府天満宮を観光しました。それぞれが学問の神様に思いをはせつつ、天満宮前の商店街でアイスや梅ヶ枝餅を食べたり、お土産を買ったりして観光を楽しみました。

91人で初めて合わせた練習ではお互い距離を感じていましたが、練習が進むにつれ学校の垣根を越えてひとつになっていったように感じました。それによって、演奏の質も上がり、ハーモニーがよりきれいになっていきました。そして、それぞれの部活動としての活動もある中、こうして大勢が集まることで、より音楽の本質を感じることができたように思えました。

総文祭に参加することで、ひとつの音楽を作り上げることの大変さを改めて感じました。オーケストラは、一人ひとりがとても重要で、一人でもずれるとうまくいきません。91人という大勢でひとつの音楽を作ることができて、最高の気分でした。(れい・2年)