中学生を含めると100人を超える大所帯の部をまとめている部長の小林莉沙(学校提供)

【主将の進む道】小林莉沙(大阪・同志社香里ダンス部3年)

考えを押し付けない

先輩の最後の大会後の昨年9月、中学生を含めた全部員の投票で部長に選ばれました。ダンス部は生徒主体で活動していて、「どんな作品にしたいか」という方向性から、振り付けや衣装、音楽まで3年生を中心に、みんなで話し合って決めています。

普段の練習メニューも自分たちで考案し、上級生が下級生を教えています。そういうときに自分の考えばかりで進めるのではなく、常に「中学生や他の学年の子だったらどう思うだろう」と考えることを心がけています。

大所帯をどうまとめるか、言うべきことをどう伝えるか。実際に部長になって難しいと感じることが多々あり、困ったときは3人の副部長に相談しています。4月に2、3年生で出場した「高校ストリートダンス選手権」では、作品を仕上げていく段階で、何が正しいのか分からなくなった3年生が雰囲気を悪くしてしまいましたが、必死についてきてくれた2年生に助けられました。今後も他の3年生と協力しながら、全員が関われるような部を目指していきたいです。 (構成・小野哲史)

【TEAM DATA】
部員76人(3年生29人、2年生18人、1年生29人=5月21日時点)。2008年創部。部訓は「いつも心に青空を…」。18年の日本高校ダンス部選手権で2年連続6度目の優勝。19年高校ストリートダンス選手権優勝。