Q スマホの料金が安くなるの?
A 政府が、携帯料金の引き下げをめざして電気通信事業法の改正案をまとめ、国会で審議に入っている。NTTドコモが4月15日に6月からの新料金プランを発表するなど、KDDI(au)、ソフトバンクも含めた大手携帯会社の料金や競争にも影響がありそうだ。
Q どのように法律が変わるの?
A 毎月の通信料金とスマートフォンなどの端末の代金を分けることが一番の狙いだ。これまえ、携帯会社は、一定期間の契約を条件にスマートフォンの端末代金を事実上大幅に値引きしてきた。一方でそのためのお金を確保するために、毎月の通信料金を高めにしているのではないかという批判もあった。このような料金のしくみだと、スマホを短期間に買い替える人ばかりが得をして、一つのスマホを長く使い続ける人が多めに通信料金を払わないといけなくなってしまいかねない。
Q 確かに携帯料金プランは分かりにくいね。
A 端末の値引きをできない「格安スマホ業者」が契約獲得の面で不利になり、結果として携帯電話業界の競争が進まないともみられていた。今回の法改正では、「2年しばり」や「4年しばり」とも言われた、利用者が長期間、携帯会社を変更できなくなってしまうような販売手法も規制される。
Q 本当に安くなるの。
A 政府は、海外の例を示しながら、携帯会社に料金をもっと引き下げるよう求めてきた。一方、大手携帯会社は、通信網の維持に費用がかかることなどを挙げながら大幅な引き下げには慎重だった。だが、大手はすでに、通信料金と端末代を分けたプランを始めたり、今後拡大したりする意向を示している。ドコモが4月に発表した新料金プランの一つは、従来より毎月の料金はが安くなりやすいというが、一方で端末購入を割り引くサービスは打ち切るという。今後、新しいスマホを買うときはいままでより費用が高くなる可能性がある。中古スマホに注目が集まるかもしれないね。