後輩たちへアドバイスはありますか? 高校生新聞では、この春卒業し、高校生新聞による表彰「高校生新聞社賞」を受賞した先輩たちに質問をぶつけてみた。その中からピックアップした6人のコメントを、2回に分けて取り上げる。今回は、部員がひとりになっても3年間部活をやり切ったという元ソフトボール部員の体験談など、3人の声を紹介しよう。(山川俊行)

1 部員一人でも辞めなかった

少しでも可能性があれば、勇気をもって挑んでみてください。私が入部したソフトボール部は部員数が少なく、先輩が引退した1年の夏には私一人だけになってしまいました。 後輩が入部してくるまで半年ほどは孤独で辛い時期が続きましたが、友人に練習を手伝ってもらったり、野球部の練習に参加したりと、周囲の人たちの様々なサポートによって、辞めずに続けられました。 私を助けてくださった方々の優しさに応えようと、がむしゃらに頑張った3年間。身をもって、諦めずに続けることの大切さを学びました。
(大阪・貝塚高校 藤原由梨)

2 夢を諦めないで

私は15年間バレエを習っていますが、高校2年生の時はダンサーになるのを諦めていました。なぜなら私の身長は148センチと、とてもダンサーに向いている体とは言えないからです。しかし体育の授業でダンス創作の課題を与えられ初めてコンテンポラリーダンスで創作し、 披露した時、先生にダンサーになるべきだと背中を押していただきました。その後、先生の映像作品とコラボレーションしたり、六本木アートナイトに出演したりと、多くの創作、発表の場を設けていただいたことで、身体表現の奥深さや無限の可能性を知りました。そして高校3年生の時に本当に自分がなりたい職業、ダンサーになることを決断しました。後輩の皆様に一つアドバイスをするとしたら、高校生活の中で自分の本当に好きな事を見つけ てほしいです。かつての私のように、安定した職業を求めて好きな事を諦めないでほしいと思います。海外のダンス大学への進学が決まり、家族や友人に支えられながら、夢を追いかけている今、私はとても幸せです。(群馬・ぐんま国際アカデミー高等部 髙橋灯)

3 伝える力を身に着けて

プレゼンテーション能力は非常に重要です。物事を一から考え、その考えを相手に正しく伝えるのは簡単に見えてとても難しい。だから、日頃から正確に伝えられるように努力しておくべきです。また、良い考えは案外リラックスしている時に思いつくものです。(神奈川・武相高校 鶴見悠資)