首都直下地震など、大地震が起こりうる可能性が指摘されている。いざというときに、高校生がするべき備えはなんだろう。今からできる防災アクションのポイントを8つに分けて紹介する。(安永美穂、取材協力・東京都教育委員会)

避難所運営にも積極的に関わろう

災害時には高校生にもできることがたくさんある。ケガ人の手当てをする、自力で動けなくなった人を安全な場所に搬送する、子どもや高齢者の話し相手になる、外国人に英語で情報を伝えるなどだ。自分の通う高校が避難所になる場合は、校内のどこに何があるのかを案内したり、用具の運搬を手伝ったりするなど、避難所の設営にも積極的に参加しよう。「力仕事」「子どもと遊ぶ」など、避難所で自分ができることを書いて服に貼り付ける「できますゼッケン」も有効に活用し、自分のできることを生かしながら互いに助け合うという視点をもつことが重要だ。

自分に何ができるか考える習慣を

高校で実施される宿泊防災訓練に参加すると、備蓄食や毛布などの分配方法や、避難者の生活スペースの区割りの仕方などを、実践を通じて学ぶことができる。地域の防災訓練に合わせて参加することで、日頃から「自分に何ができるか」を考える習慣を身につけておこう。