首都直下地震など、大地震が起こりうる可能性が指摘されている。いざというときに、高校生がするべき備えはなんだろう。今からできる防災アクションのポイントを8つに分けて紹介する。(安永美穂、取材協力・東京都教育委員会)

素足は危険 厚底のスリッパを用意

地震が起きた時に、どうやって避難するのかをあらかじめ確認しておこう。まず身の安全を確保し、火を使っていた場合は揺れが収まってから慌てずに火を消す。そして、ドアや窓を開けて避難するための出口を確保することが重要だ。室内で移動する際も、ガラスの破片などでケガをしないように、部屋の中では厚底のスリッパなどを履くとよい。

ガスの元栓を閉め電気のブレーカーを落とそう

火災の危険が迫るなど、身の危険を感じた場合は一時集合場所や避難場所に避難する必要がある。その際は、火災や爆発を防ぐため、避難する前に必ずガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落とすようにする。避難する際は、ガラスの多いビルやブロック塀には近づかないように注意しよう。

救助活動は一人で行わない

集合住宅では、ベランダの隔て板を蹴破ったり、避難はしごを使ったりすると、左右や下の部屋に逃れることができる。避難時はエレベーターには乗らずに階段を使用し、エレベーターの中で揺れを感じた場合は全ての階の行き先ボタンを押して止まった階で下りるようにする。

なお、避難をする際は、近所の人と声をかけ合い、家族が不在の場合にもできるだけ複数の人で行動した方がよい。建物の下敷きになっている人などの救出活動はひとりで行うとケガをする危険があるので、周囲の人とともに複数で行うことを心掛けよう。