私は1年間、オーストラリアの「Mount Clear College」という高校にホームステイをしながら通っている。不安でいっぱいだった私を温かく受け入れてくれたのは、とても素敵な家族だった。ホストファザーはお医者さんで、マザーは高校で地理学の先生をしている。
気付きを与えれてくれたホストファミリー
ある日、ファザーが自分がアフガニスタンを訪れた時の話しをしてくれた。ファザーは「アフガニスタンではまだ戦争や紛争が続いていて、医療が発達していなかったり、医者が足りていなかったりするんだよ。だから僕は、何度か訪れてけがをした人や病気の人を助けに行っているよ」と言っていた。私は、困ってる人々を自ら助けに行くファザーの勇気に感銘を受けた。また、まだまだ世界には色々な国があることを知り、もっと学んでいかなければならないと思った。
マザーは4人の子どもを育てながら、40年以上教師を続けている。オーストラリアの自然や行事、文化などさまざまなことを教え、経験させてくれた。また、他愛もない話から将来のことまで、私と同じ目線に立って聞いてくれて、私もこんな人になりたいと強く思った。私はこのホストファミリーとの出会いにとても感謝している。
自分も誰かの役に立ちたい
ホストファザーやマザーのように、自分も何か人の役に立つようなことがしたいと思ったのがきっかけで、オーストラリアの3つの小中学校で日本語や日本の文化を教えるボランティアを始めた。
学んでいる子どもたちの目は本当にキラキラしている。また、友達と話し合ったり分からない友達に教えてあげていたりする子どもたちを見ていると、教育は単に知識を得るためのものだけでなく、社会性や協力性などを身に付けられ、心を豊かにしてくれるものだと身を持って実感した。
英語を学び、もっと相手を理解したい
私が通っている学校は、国際交流がとても盛んである。そのため、オーストラリア人だけでなく、中国やフィリピン、ベトナムやインド、スウェーデン、アフリカなどさまざまな国の生徒が集まっている。母国語や宗教といったバックグラウンドはみんな違う。
そんなみんなを繋いでくれたのは英語だった。英語1つで、何十もの国の人と友達になれることに感動し、もっともっと学んでいきたいと思った。また、お互いの国の文化や行事などについて話したり笑い合ったりすることは本当に貴重な経験となった。(Sayaka・2年)