ボランティア活動に取り組む中高生をたたえる第22回ボランティア・スピリット・アワードの全国表彰式が12月24日、東京国際フォーラムにて行われた。最高賞の文部科学大臣賞に宮城県農業高校の祭城武君(3年)が選ばれた。祭城さんは、参加者同士の投票の結果、アメリカでの表彰式に派遣される「米国ボランティア親善大使」にも選ばれた。

表彰される祭城君(ボランティア・スピリット・アワード事務局提供)

 

地元のシラスを全国に広めたい

祭城君は、地元の名取市閖上のシラスを全国に広め、活性化させようと活動している。シラスを使った「おにぎらず(握らないで作るおにぎり)」を開発し、「パリッと閖上オニシラス」の名前で商品化に成功した。この料理で、「第6回全国うまいもん甲子園」では最優秀賞を受賞した。「若者向けにピリ辛にしたり、シラスの味を生かしたりすることに苦労しました」

高校卒業後は福島の大学へ進学し、シラスの発展に努める。「自分の道は自分で切り開く」という言葉を大切にしているという祭城君。仲間と共に制作したシラス帽をかぶって、先を見据えていた。(高校生記者 坂部結生翔)

※祭城君の「第6回全国うまいもん甲子園」での活躍はこちら