高校生が地元の名産品を活かしたオリジナル料理で競う「第6回ご当地!絶品うまいもん甲子園」で決勝大会に進出した作品の中から、優勝した宮城県農業高校の生徒のチームが開発した「パリッと閖上おにしらす」を生徒の言葉で紹介する。東日本大震災で被災した宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)漁港で水揚げが始まった北限のシラスを炒め、春巻きや海苔で巻いた「おにぎらず」だ。(協力・全国食の甲子園協会)

宮城県農業高校の生徒が開発した「パリッと閖上おにしらす」

料理名:パリッと閖上おにしらす

ご当地食材:閖上しらす、梅、大葉、卵、ハチミツ、おこわ、のり

被災した加工業者の言葉からスタート

「もうアイディアがないんだ」。「しらす」を加工している(水産加工業の)鈴栄さんからそう言われたのは2カ月前でした。鈴栄さんは東日本大震災で被災しましたが、昨年から加工を再開しました。若者にも地元食材を知って欲しく、商品開発がスタートしました。

しらすの新発想の食べ方を

苦労したことはしらすの存在感を出すことでした。そのまま、しらすの釜揚げにして、食べた方が美味しいのですが、それでは開発になりません。

しらすの味を活かしつつ、私達らしい発想で面白い食べ方を考えました。海苔を使用して海の幸をふんだんに使いました。

コンビニ商品を目指して、作りやすさと低価格を目指しました(編集部注:「うまいもん甲子園」決勝進出作品はコンビニで商品化される)。「おにぎらず」をベースに作り、外に春巻きの皮と海苔、しそに巻いてからカラッと揚げて外はカリカリにしました。中にはハチミツと醤油でローストした甘じょっぱいしらすをふんだんに入れて、高菜タルタルソースにより、しらすを引きたてています。ごはんのおこわにはカリカリ梅を入れることで食感を加えています。酸味を効かせてスッキリしていますので是非ご賞味ください。

宮城県農業高校のチームの生徒たち

「第7回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の参加チームは、2018年7月8日まで募集中