なかなか人に聞けない生理(月経)の悩みについて、東京都済生会中央病院の西山紘子先生にアドバイスしてもらった。(山口佳子)

Q.生理前になると、眠くなったり、むくんだり、イライラしたりと不快な思いをしています。上手につきあう方法はありますか?

 

A.まずは自分の生理周期を知ろう。

生理前の不快な症状は、月経に関係する女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」のうち、プロゲステロンが関係しているのではないかといわれています。

プロゲステロンの分泌量が増え始めるのは生理の2週間前くらいで、生理の1週間前には分泌量が減り始めます。この増減が生理前の眠気やむくみ、イライラ、便秘などにも影響を与えているのではないかといわれています。これを月経前症候群PMSと呼びます。

ですから、まず、自分の生理の周期を知ることから始めましょう。そして、生理の2週間前くらいから無理をしないことを心がけ、体をあたためる、軽い運動をするなど、自分にあった方法を見つけることが大切です。

 

西山紘子先(東京都済生会中央病院)

にしやま・ひろこ 慶應義塾大学医学部・大学院博士課程修了(医学博士)。日本産科婦人科学会専門医。