Q. 1日の勉強スケジュールを上手に立てるコツは?

A. 問題集を解く時間を長めに確保しよう。

「自分だけの勉強」が重要

高校の勉強では、宿題以外の「自分だけの勉強」の時間を確保することが重要です。「自分だけの勉強」とは、自分が「まだよく理解できていない」「もう少し問題演習が必要」と感じるところを勉強することを指します。重点的に取り組むべきは復習で、基本は問題集を解くことです。1日の勉強計画を立てるときは、この復習の時間が最も長くなるようにすることが望ましいといえます。

宿題や提出物は早めに済ませよう

「自分だけの勉強」の時間を確保するために、学校の宿題や提出物は早めに終えることを心掛けましょう。部活などで放課後に時間を取りにくい人は、休み時間のうちに学校で済ませてしまうことをおすすめします。

塾に行っている人は塾の予習や宿題に追われがちですが、成績を伸ばすには「自分の理解度に応じた」復習をすることが不可欠です。問題集を使って、自分の理解が浅いところの問題を解く時間もしっかり確保してください。

取り組みやすいことから始める手も

やる気が出ないときは、リビングの椅子やソファの近くに参考書などを置いておき、座ったついでにそれらを見ることから始めるのも一つの方法です。通学時間などの隙間時間を利用して、単語集やリスニングに取り組むのもよいでしょう。

ただし、成績を上げるには、「眺めるだけ」「隙間時間だけ」の勉強では十分とは言えません。頭が勉強モードに切り替わったら、問題を解く形式の勉強に時間をかけて取り組めるよう、1日の中で削れるムダな時間がないかを見直していきましょう。

船登惟希(ふなと・よしあき) 東京大学理学部化学科卒業。学習参考書などを多数執筆。著書に「高校一冊目の参考書」(KADOKAWA)、「高校の勉強のトリセツ」(学研プラス)など。