私は高校文化部の全国大会、‪2018信州総文祭の美術・工芸部門に作品を出展しました。‪私が出展した作品は、高校1年の時に作ったトルソー(人間の胴体の部分)の妊婦の彫刻で、題は「福音書-告知-」です。高校生同士どんな交流をしたのかを紹介します。(高校生記者・塚本陽万里=2年)‬‬‬‬

塚本さんの作品

美術系の進路、選ばない人も多い

美術・工芸部門では、その作者が講評会・交流会へ参加することができます。‬‬交流会では、参加生徒がグループに分かれ、張り子で作ったリンゴでサイン交換したり、アイスブレークをしたりして仲を深めました。その後、各メンバーの作品を見て回る鑑賞会をしました。‬‬
‪アイスブレークなどで、私のグループで話題になったことは、「美術系の進路へ進むかどうか」です。もちろん目指している方もいたのですが、全国レベルの作品を作る人でも美術とは全く違う進路を選ぶ人も多く、さまざまでした。‬‬
 また、作品に対する思いも人それぞれで、高校生ならではの「ごちゃごちゃした感情」を作品にぶつける方もいれば、構図を意識して賞を狙う方、ただ好きで感覚的に仕上げる方など……。作品を鑑賞するだけでなく、作者から話を聞くことができることが、とても貴重な体験でした。‬‬

純粋な「好き」の気持ちを込めて

‪総文祭はいわば文化部の甲子園だと私は思います。甲子園球児が抱く野球への思いと同じくらいの熱量で、美術に対して取り組んでいる高校生がたくさんいました。高校生ならではの表現は、豊かな感性による発想力と、純粋な「好き」という気持ちの執着から来るものだと私は考えます。‬‬‬‬
‪ 美術・工芸部門だけでなく、総文祭にはさまざまな部門があります。自分が「好きだ!」と思ったものと向き合って作られた作品はどの部門も素晴らしいものばかりでした。‬‪今年は長野県で開催されましたが、毎年違う県で行われるので、近くで開催された年にはぜひ足を運んでみてください!‬‬‬