私たちの身体ではたらく細胞たちは、どのようにウイルスや細菌から身体を守っているのか。この漫画では、細胞たちが擬人化され、赤血球や白血球を中心に細胞たちの日常がコメディーチックに描かれています。一番の魅力は、細胞同士の協力。たった一つの細胞では、細菌を排除しきれません。ドジだけど一生懸命な赤血球。真面目で正義感の強い白血球。かわいらしく見えて実は強いマクロファージなど。個性あふれる細胞が協力し合うことでどんなに強い細菌が現れても、身体を守っているのです。 

細菌と戦うシーンのイラストは迫力満点!誰でも作品の勢いに引き込まれるでしょう。一度読むと、自分の身体の中で頑張っている細胞たちの姿を忘れられなくなります。

細胞同士のやり取りが、私たちの日常に似ているところもあり、細胞同士の協力に関しても、「協力すること」は細胞に限らず、私たちにも必要な力だと気づかせてくれます。生物が苦手な人でも読みやすい一冊です!(みやち)