江尻広音さん(愛知・名古屋大学教育学部附属高校2年、高校生記者)は、昨年8月から10カ月間、米マサチューセッツ州の高校に留学している。学校行事の一つ、ダンスパーティーについて報告してもらった。
卒業式前の5月に行われたダンスパーティー「プロム」を紹介します。学校の体育館ではなく、ホテルやパーティー会場を貸し切って楽しむもので、男の子は女の子をパートナーに誘います。何カ月も前からドレスを選んだり、直前はネイルサロンに行ったり、髪を切ったり染めたり、日焼けサロンに行って肌の色を整えたり……と、みんな入念に準備をします。
ドレス着てメーク
当日は金曜日で平日。学校ももちろんあるのですが、いつもより授業が短いので、午前11時ごろに皆、大忙しで準備を開始します。ヘアセットをするためにヘアサロンに行ったり、友達の家で準備をしたりする人もいます。
プロムで着る服は、女の子は床までの長さのドレス。手首には、ドレスの色とマッチした花のコサージュを着けます。男の子はスーツで、胸のポケットに花を挿します。パートナーがいる場合は、男の子は女の子のドレスの色に合わせたベストやネクタイをして、同じ色の花をそれぞれ着けます。
汗かくほどダンス
会場のホールに入ると、すでにDJが音楽を流していて、照明や飾り付けなどが華やかでとてもパーティーらしい雰囲気でした。ダンスの前に、テーブルのメンバーと話しながら食事を楽しみました。その後、友達と写真を撮ったり、ダンスをしたりして過ごしました。会場の入り口にとても大きなシャンデリアがあって、そこで写真を撮っている人がたくさんいました。ホールの端にはフォトブースがあって、プリクラのような補正機能はないけれど、かわいいプリント写真が撮れるようになっていました。ロングドレスやちゃんとしたスーツを着ながら踊るのはとても暑くて、皆、汗をかくほどに踊っていました。
朝方までパーティー
プロムは夜10時半ごろに終わり、バスで学校まで帰りました。その後、夜0時半から朝5時まで「アフタープロム」が行われます。これは学校で開催される打ち上げのようなものです。ドレスからラフな格好に着替えて仕切り直しです。主な会場は体育館と、PACと呼ばれる舞台がある部屋で開催されました。「ラッフル」というくじや、バルーンハウス、賞金を懸けたミニゲームなどがありました。初めて見た「催眠術ショー」はとても面白かった。体育館にはたくさんの食べ物があり、私と友達は一目散にアイスクリームの列に並んで食べました(笑)
本番はもちろん、たくさん準備をする期間もワクワクしていました。アフタープロムは眠かったけれど、夜中に学校で皆といるのも貴重な体験でした。