平昌冬季五輪のスピードスケート女子1500メートルで銀メダルを、1000メートルで銅メダルを獲得した高木美帆(日体大助手)。北海道帯広南商業高校3年生だった2012年に高校生スポーツの取材に応じて紙面に登場していた。

高校3年生の高木美帆に取材した高校生スポーツ2012年12月号の紙面

高木は当時、高校生女子ではただ一人、W杯前半戦の日本代表入りを果たし、世界を舞台に戦っていた。一方で、小学1年から続けるヒップホップダンスを文化祭で披露するなど、学校生活も楽しんでいたという。子どもたちへの競技指導などボランティア活動にも熱心だった。

高木を指導した東出俊一監督は「試合に向けた調整能力や精神的な強さはすごい」「遠征の時に勉強の課題をもらっても嫌がらない」「常に先を見ているから、練習も嫌々やることがない」と高木の意識の高さを評価していた。指導者がいない時も自ら練習を工夫していたという。

家では、テレビを見るより「音楽を聴く派」。和洋問わず何でも聴いたという。地元の北海道・十勝について、夏涼しく、食べ物、特にスイーツが安くておいしいところが好きと語り、「十勝は戻ってきたくなる土地です」と話していた。