国立天文台三鷹キャンパス(東京)の特別公開が、10月14日に開催される。星に詳しくなくても楽しめる観察会から、将来天文学を学びたい人にオススメの展示まで幅広い内容だ。(文・前田黎)

昨年の様子(国立天文台提供)

 

天文学に詳しくなくても楽しめる

特別公開では、主に天体の観察会と、国立天文台の研究についての展示がある。

「天体にはあまり詳しくないけれど、星をはじめ、様々な天体を自分の目で見てみたい」という高校生には、観察会がおすすめだ。レンズの大きさが50センチほどある望遠鏡をはじめ、様々な望遠鏡で天体を見比べることができる。肉眼では見えない星や、月のクレーターも観察できるだろう。

「将来は、天文学を専門にしたい」という高校生には、研究の展示がイチオシだ。天文学研究で使われている実験装置を使ったデモ実験を見ることができる。サイエンスコミュニケーションを重視した企画「太陽を観る宇宙の眼と地上の眼「天」会場」では研究者と話すことができる。宇宙研究の質問や、進路相談をするにはもってこいだ。

すべての人が楽しめる展示は、4メートルのバルーン「ゆにたま」だ。ゆにたまには、宇宙の動画を映し出す。これまでで最大のサイズというバルーンで、ダイナミックな宇宙を体感できるだろう。

information

開催日時:2017年10月13日(金)14:00-19:00【プレ公開】

        10月14日(土)10:00-19:00【一般公開】

場所:国立天文台三鷹 〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1

アクセス:JR中央線 武蔵境駅南口から小田急バスで15分程度。「天文台前」下車。

予約不要・入場無料

 

天体には詳しくないけど見てみたい!という高校生におすすめ

●13:00-19:00「50センチ反射望遠鏡で星をみよう!(雨天時は望遠鏡の見学のみ)」→1等星や、二重星など、そのとき見える天体を観望する。

●13:00-19:00「星空ひろば」→天体望遠鏡や双眼鏡を使って宇宙の姿を覗く。

 

天文学を専門的に学びたいと思っている高校生におすすめ

●10:00-17:00「最先端技術で開く天文学の扉~観測装置開発現場のすべて~」→天文学の観測装置の開発、制作する現場を公開。実験装置展示、デモ加工、公開実験を行う。最新プロジェクトに関する展示もある。

●10:00-19:00「太陽を観る宇宙の眼と地上の眼「天」会場」→100年にわたる国立天文台の望遠鏡による観測と、ひので衛星をはじめとする宇宙からの観測により、太陽の活動現象の謎に迫る研究を紹介。

 

すべての人におすすめ

●10:30-11:30/16:00-17:00「特別企画 ゆにたま」→直径2メートルのバルーンに、ダイナミックな宇宙を映し出す。

●18:30-19:00「特別企画 ゆにたま」→「ゆにたま」がさらに巨大化して屋外に出現!直径4メートルのバルーンにダイナミックな宇宙を映し出す。

昨年の様子(国立天文台提供)