今年7月、韓国のハナ高校で日本を含む4カ国・地域の高校生約200人の高校生が集まって5日間の国際シンポジウムが行われた。高校生記者の柴田亮輔君(3年)にシンポジウムの様子を報告してもらった。

民族衣装を着てソウル市を散策

 

メディアをテーマにプレゼン

韓国・ソウル市にあるハナ高校の国際高校生シンポジウムは、韓国、日本、香港、タイの4カ国・地域が参加。英語でのプレゼンテーション発表とパネルディスカッションをはじめ、ソウル市内の巡検や文化発表、ホームステイなどを行った。今年のテーマは”News media”だ。私は学校のSGHの取り組みの一環として参加した。

このシンポジウムの醍醐味(だいごみ)は、プレゼンテーションとパネルディスカッション。全36チーム(各3人)が3チームごとに分かれて、4カ月間の研究成果を発表した。私は同じ学校のメンバーと「海外メディアの自然災害に関する誇張や誤った報道をどのように減らすことができるか」という題で実際の報道例を取り上げ、それらが起きた理由と解決策を示した。

パネルディスカッションでは、近年発展し続けている「人工知能(AI)」とメディアとの関わりについて、多くの質疑応答が行われた。「AIを利用して誇張・誤報という問題を解決する」という発想は考えたことがなかった。国内外の同年代の仲間との活発な意見交換を通して多様な意見や考え方を知り、良い経験となった。

海外の生徒とディスカッション

 

 

 

 

 

 

韓国の伝統衣装でソウルを散策

”Scavenger Hunt”と銘打った巡検では、他国の生徒と班を作り、ソウルの街に出向いた。特に同じ班の韓国の生徒と濃密な交流をすることができた。行く場所は自由。行き先を決める時、私は「ハンボック(韓国の伝統衣装)を着て街を歩いてみたい」と提案したところ、皆も賛成してくれた。ほかにも文化発表やホームステイなどを通して異文化に触れることができて、一分一秒が貴重なものになった。