インターハイでは15年ぶりの1㍍80超となる、1㍍82を跳んで優勝した。172㌢という長身からの踏み切りの強さが持ち味だ。「他の種目でも、良いパフォーマンスをした人を素直に喜ぶことができる」おおらかな心の持ち主でもある。

1年時のインターハイは5位、昨年も2位に終わっているだけに、今大会には並々ならぬ思いがあった。「タータン(走路)も脚に合ったし、調子も良かった」と、予選から決勝までの7本をすべて1回目でクリア。最後の2人に絞られた1㍍77は、2回目の跳躍で成功させて勝負を決めた。大会記録更新に挑んだ1㍍84は失敗に終わったが「これほど大きな会場で、たくさんの拍手をもらえて楽しかった」と笑顔を見せた。 (文・写真 小野哲史)