すんさん(大学1年)は、受験票を忘れたり、時間を勘違いして遅刻しかけたりするなど、さまざまなピンチに襲われた。「自分の経験が後輩の役に立てば」という思いで振り返ってくれた。
【1】受験票を家に忘れた
大学入学共通テストの日、受験票を机の上に置きっぱなしにしたまま、家を出てしまいました……。前日に時間割を確認するためにカバンから一度出したあと、入れたつもりになってしまっていたんです。
家から最寄り駅に向かうバスに乗る直前に、入れてないことに気付き、すぐに取りに戻りました。早めに家を出ていたので、バスを数本遅らせただけで、会場には余裕をもって着けました。
受験票はあらかじめスマホで写真を撮っておき、カバンに入れて、内容は写真で確認すべきだと思いました。
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■間に合わないなら本部に相談を
共通テストでは受験票を忘れても、試験場本部に行けば仮受験票、仮写真票の交付が受けられる。取りに帰ると試験に間に合わない場合は、会場に向かってスタッフに相談しよう。
【2】英語が書かれた服を着ていった
一般選抜を受けた際、胸元に英語の文字が小さく書かれているトレーナーを着て行ってしまいました。注意書きに英語が書かれた服はダメとあり、前日に服装も確認したのに、小さくて気づかなかったんです……。
試験官に確認したら、やはりダメと言われたので、トイレに行ってトレーナーを脱いで裏返しにし、英語が見えないように着ました。服装のトラブルを防ぐには、無地の服か制服を着ていくのがよいと感じました。
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■服装に注意
大学ごとの受験の注意書きはよく確認しておこう。共通テストの場合、英文字以外に地図などが印刷された服も着用禁止だ。
【3】家を出る時間を勘違いして早く着きすぎた
別の試験の日には、家を出る時間を1時間勘違いしていて、予定よりずいぶん早く会場に到着してしまいました。周辺に時間をつぶせるような店もなく、結局40分近く街を歩き回りました。焦ってしまって、単語帳などを見る余裕もありませんでした。
足はクタクタでしたが、逆に緊張はほぐれて「もう悪いことは全部終わった!」と前向きになれました。
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■余裕をもった出発は大事
早く着きすぎても困るが、交通機関が乱れる場合も想定し、余裕をもって出発するのは大切だ。出発、到着時間のシミュレーションをしておこう。
【4】集合時間を勘違いして駅からダッシュ
いくつかの大学を受けましたが、ほとんどは受験票に「開場時間」と「試験開始時間」が書いてあり、私は「開場時間」に着くように向かっていました。しかし、ある大学では、開場時間ではなく、着席していないといけない「集合時間」が記載されていたんです。私は開場時間だと思い込んで向かっていました。
会場に向かう電車内でなんとなく受験票を見直した際に気づき、「やばい!」と焦って最寄り駅からダッシュ。試験の説明には遅れたものの、問題の配布前には着席できてギリギリセーフでした。同じように走っていた受験生がいて、ちょっと励まされました。
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■受験票の記載内容は必ず確認を
大学ごとに受験票の時間の表記が違う「まさかの落とし穴」がある場合も。「念のための確認」は必ずしよう。
トラブルが起きても「なんとかなった!」
試験では「自分はミスをするかもしれない」という前提で動いた方が安全です。そして何かあっても「もう悪い運は使い切った」と切り替えて、試験に集中するのが大事。私もいろいろなミスをしましたが、結果すべてなんとかなりました! これから受験をする人は、ぜひ参考にしてほしいです。


















