現役で難関大学に合格した高校生は、夏休みをどう過ごしていたのでしょうか。慶應義塾大学文学部に一般選抜で合格したあやさん(大学1年)に、勉強の進め方や思い出について聞きました。

英検対策をするチャンス

―勉強面では夏休みに何を意識して過ごしていましたか?

高校1年の春に大手予備校に入り、毎日通いました。とにかく勉強習慣をつけようと頑張り、1年生のときから学校がある日は3~4時間、夏休みは10時間程度こもっていました。

友達との勉強の様子

勉強の積み重ねにより着実に成績は上がったので、毎日勉強することの大切さとともに、「努力は裏切らない」と実感しました。夏休み以外も、土日も勉強するルーティンを作り、定期テスト対策は2週間前から始めると決めていました。

また、高校2年のときに英検準1級を取得しました。英検は大学受験に役立つので、なるべく早めに取得しておくことをおすすめします。夏休みに英検対策をするのも英語力アップにつながりますし、将来の自分のためになると思います。やれることは低学年のうちにやった方がいいです。

カンボジアの学生と交流

―印象に残っている夏休みの思い出を教えてください。

私はよく外部のイベントに参加していました。特に印象に残ったのは、1年生のときにオンラインでカンボジアの大学生と交流してカンボジアの社会問題について考え、意見交換したことです。

カンボジアの大学生とのオンライン交流の様子

カンボジアでは、教育の質が低い、学校が少ないなどさまざま問題が潜んでいると分かり、どのように解決すべきか共に考えました。考えた解決法を発表し、少しでもその問題を自分ごととして考えられるきっかけを作ろうと頑張りました。

カンボジアの文化や言語についても教えてもらい、私は日本の良さを伝えたりしました。私は元々海外に興味があったので、外国の人と交流できる機会をとても大切にしようと考えていました。多くの人と触れ合い、話すことで、自分自身も成長できたと思います。

―夏休みの過ごし方について、後悔していることややり残したことがあれば教えてください。

コロナ禍だったので留学できず、とても残念でした。私はもっと語学を鍛えたいと思っていたので、現地の学生と対面で交流する機会があれば……、と思っていました。留学によって自立したり、メンタルも強くなって自信が生まれたりするなどの話もよく聞くので、高校時代に留学できたらよかったなと感じます。最近はコロナ禍もだいぶ落ち着いて、通常の生活に戻っていると思うので、ぜひ留学をしてみたらいいのではと思います。

勉強と遊びのメリハリをつけて

―貴重な高校生の夏休み、後輩たちに有効活用するためのアドバイスをください。

「勉強するときは勉強、遊ぶときは遊ぶ」とメリハリをつけることが大切です。私は勉強しすぎてしまい、受験期に少し息切れしてしまったので、高校生活も楽しんでもらえたらと思います。高校生にしかできない有意義な時間を過ごしてほしいです。