みなさんは世界史をどのように勉強していますか? 登場人物が多く、さまざまな地域を同時並行で理解しなくてはならないため、私はどの教科よりも苦戦していました。そこで、高校2年生のときに先生が教えてくれたおすすめの勉強法を紹介します。(高校生記者・落書き猫=3月卒業)
「流れ」で理解する
世界史に対して、人名や出来事、年号などを「暗記するもの」というイメージを持っている人が多いと思います。日本史と違ってなじみのない名前や地名がほとんどなので、一つ一つを暗記しようとすると膨大な時間がかかってしまい、完全に理解することも大変難しいです。そんな時、世界史の先生が教えてくれたのは「流れを理解する」勉強法でした。
「時代」と「地理」をセットで覚える
「流れを理解する」の「流れ」には2種類あります。1つ目は「縦の流れ」、2つ目は「横の流れ」です。
「縦の流れ」は時代の流れです。「横の流れ」は地理的な意味での「横」。例えばフランスの歴史を勉強しているのなら、ドイツや日本など他の国に注目してみる、といったことです。学んでいる出来事の時代背景や関連する出来事を見ることで、歴史を連続的な事象として理解できます。そうすることでスムーズに理解でき、複数の知識を同時に覚えることもできます。
例えば「中世にローマ教皇が組織した十字軍はなぜ始まったのか?」という問題なら、キリスト教やイスラム教がその時代にどう扱われていたかという「縦の流れ」と、キリスト教とイスラム教がどこの地でどんな状況にあったか、といった「横の流れ」をおさえることで、その出来事を流れでしっかりイメージできます。
いきなり丸暗記しようとするのはNGです。ある程度の流れで覚えてから、徐々に人物名や国家名などをセットで覚えていくと、理解がしやすくなります。日本史でもこの方法は使えるし、他の教科でも一度「流れで学ぶ」を試してほしいです。