私は2023年の夏休み、地中海の島国、マルタ共和国に3週間短期留学しました。1人で海外に行くことも、海外で英語を使うことも初めて。そんな初めてだらけの留学生活で感じたことをお届けします。(高校生記者・はるたま。=3年)

短期留学でも英語力は伸ばせる

まずはメリットから。「短期留学で語学力は付かない」と言われることもありますが、私は現地の友達と話すなど日常会話を経験し、留学前よりもスラスラ言葉が出てくるようになりました。最低限のコミュニケーションが取れる力を日本で培っておき、あとは「現地で英語を使いまくる努力」さえすれば、英語力は向上すると思います。

海辺で現地の友達とおしゃべりした

コミュ力とサバイバル力が付く

私の周りの留学生はほとんどがヨーロッパ出身でしたが、英語のスピーキング力の高さには本当に驚かされました。意見や要望、返事をはっきりと言う人がほとんどで、「自己主張の大切さ」も感じました。留学生活を通して、コミュニケーション力とサバイバル力が磨かれたと思います。

自信につながる

見るもの、聞く話、全てが新鮮でキラキラして見えます。留学することで、日本では決して見られない景色や食べ物、友人に出会えました。いろいろとハプニングや問題も起こりましたが、「異国の地に1人で留学した」という経験は、本当に自分の自信になりました。留学先で見た景色や得た知見は、きっと一生忘れないと思います。

マルタ共和国の街並み

費用がかかる

次にデメリットです。航空券を早い時期からおさえる、留学シーズンをずらすなど、ある程度費用をおさえる工夫は可能ですが、それでも留学には費用がかさみます。私は文部科学省の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」の留学奨学金を利用しました。他にも奨学金の給付や留学支援を行っている団体があるので、ぜひ確認してみてください。

ホームステイ先で折り鶴を紹介した

語学学校の授業だけではだめ

私は語学学校の授業で、文法などが簡単でもスピーキング力が追いつかず、クラスのレベルを上げられないという壁にぶち当たりました。個人的には語学学校の授業よりも、語学学校で出会った友達と会話する中で英語力が上がったと感じました。

同じ国の出身者どうしで固まりがち

なんだかんだ、出身国ごとにコミュニティーができがちでした。私は日本人がほとんどいない学校だったので、その状況は避けられましたが、「友達を作る!」「英語を使う!」という強い意志を忘れてはいけないと思いました。語学学校のアクティビティーに参加するなど自ら機会をつかみにいくことも大切です。

高校生のうちに留学して新しい世界を知ることができ、本当に貴重な経験になりました。海外経験がなくても、やってみれば意外になんとかなるはず。留学に迷っている人、ぜひ新しい一歩を踏み出してみませんか?