私は、心の性別が男性か女性か決まっていません。性的マイノリティーの一つである「Xジェンダー」です。普段の生活で感じていることを伝えます。(高校生記者・春時ふみ=2年)

女性らしくしたくない

私は体の性は女性ですが、「女性(的)でもあり、男性(的)でもある」というふうに、自分の心の性を認識しています。ですが、Xジェンダーと一言で言っても、「女性と男性の中間だ」「女性でも男性でもない」という人もいて、性自認(心の性)は人それぞれ違います。

学校にはスラックスをはいて行っている

私が自分をXジェンダーだと認識したのは、高校2年生になってからです。「女性らしくしたくない、他の女子みたいになれない」と感じ始めました。これまでもそう思うことはありましたが、高2から特に、自分の性別に違和感を覚える瞬間が増えていました。例えば髪を長く伸ばすことや女性ものの服を着ること、メイクに抵抗があります。

親の言葉にショックを受け

ささいな女性らしいしぐさが嫌になることもあります。「将来、社会人として服装やメイクなど女性らしく振る舞わなければならないのか」と考えるとつらい気持ちになりました。

ジェンダーはグラデーションと言われる。どんな性自認も認められてほしい

最初は「私は心が男性なのだろうか?」と思いましたが、よく考えると「男性になりたい」のとは違うと感じました。男性か女性か、という二者択一が窮屈に思えたとき、Xジェンダーという言葉が一番腑に落ちました。

最近はメンズ寄りのファッションアイテムや持ち物を増やしています。そのほうが自分に合っていると思うからです。でも、親からは「もっと女の子らしいほうがいい」と言われ、ショックでした。

「ありのまま」認めてほしい

確かに、周りの女子と比べて、今の私にいわゆる女の子らしさは少ないです。でも今はこれが私なりの生き方だから、家族や友人、これから出会う人にもこの私を受け入れてほしいと思います。

時々、こんな自分でいいのだろうかと不安に襲われます。でも、そんなときは「私は男性でもあり女性でもあるという素晴らしい個性を持っているんだ」と考えます。「こんな自分で嫌われるかも……」と思っても、「ありのままの自分で人と関係性を築きたいから、偽らない自分がいい」と考えています。

人によっては、一つの性別に定まらないXジェンダーという存在は異質に見えてしまうかもしれません。でも、私の、そして性的マイノリティーであるすべての人の素直な気持ちを決して否定してほしくないです。