男性、女性どちらも恋愛対象になる「バイセクシュアル」の私は、同性の先輩に恋をしています。LGBTQへの理解は広まりつつありますが、いまだにカミングアウトするのはハードルが高いです。(高校生記者・ちゃみふる=1年)

同性の先輩への思いが「憧れ」から「好き」に

私の好きな人は、同じ部活の2個上の女性の先輩です。部員数が少ないので部員同士の距離が近く、年齢関係なく話す間柄でした。

部として活動していくうちに、先輩自身のプライベートな話など、ただの先輩後輩の関係だけでは知れない部分を知れて、「憧れ」の感情が「好き」に変わっていきました。

同性の先輩に恋をした

「こんな彼氏連れてきたら…」盛り上がる母に言えず

バイセクシュアルであると、仲のいい友達には話していますが、家族には話せていません。家族には、距離が近いからこそ、何を言われるかわからない不安があるからです。「そもそも話す必要があるのか?」と考えてしまいます。

家族は同性愛に理解を示しています。しかし、母はドラマに出ている俳優さんを見て「こんな彼氏連れてきたらどうしよう!」と盛り上がる時があるんです。私が同性を好きなことに、少し後ろめたさを感じます。もし、先輩とお付き合いできても、家族には隠し通すつもりです。

好きになった人が「たまたま同性だった」

社会がどんどん変わっていっても、人の目はやっぱり怖いです。私は、「同性の人」を好きになったのではなく、ただ自分がひかれた人が「同性だった」とわかってほしい。

LGBTQ、同性愛者に対する理解は、どんどん世界に広まっているように感じます。しかし、「理解する」ことと「受け入れる」ことは同じではありません。当事者にとっては、親や友達への「カミングアウト」が最もハードルが高いと思います。

同性愛者でも異性愛者でも、好きだと思える人がいる感謝を忘れずに生きていきたいです。これから先が、どうか全ての人にとって生きやすい社会でありますように。