リクルート進学総研(小林浩所長)は7月27日、高校3年生にアンケートして「志願したい大学」などを探ったランキング「進学ブランド力調査2023」を発表した。関西の高校生の1位は関西大だった。

調査は16回目。高校3年生15万4091人に調査票を送り、4月に9.9%から回答があった。大学進学希望者のみを選ぶなどした5973人の回答を集計した。「志願したい大学」は1人あたり4校まで選んでもらい、高校生の居住地域ごとに集計した。

1位関西大、2位に近畿大と大阪公立大

関西の高校生の中で志願度1位だったのは関西大(14.5%)。2位は同率で大阪公立大と近畿大。大阪府立大と大阪市立大が統合して昨年誕生した大阪公立大は、発足時の3位から順位を上げた。近畿大は6年連続で2位となった。

4位は関西学院大(昨年5位)、5位は同志社大(昨年4位)だった。

国公立大は大阪市立大、大阪大など上位

関西は関東に比べて国公立大が上位に多く入る傾向がある。2位の大阪公立大に加え、同率6位に大阪大(昨年7位)と神戸大(昨年6位)、11位に京都大(昨年11位)、14位に大阪教育大(昨年20位)と兵庫県立大(昨年14位)が入った。一方で、全国的な私立大志向の高まりが関西でもみられ、6年連続で私立大志望率が上昇し48%に達した(国公立志望率は42%)。

文系1位は関西大、理系1位は大阪公立

文理別では、文系の1位は関西大、理系の1位は大阪公立大だった。理系は2位に大阪大、3位に神戸大、6位に京都大が入るなど国公立大が上位を占める。私立大では近畿大が4位に、関西大が5位に入った。

男女別では、男女とも関西大が1位だった。